「雅紀くんいらっしゃい。」
「すいません、忙しいときに…」
「いえいえ、逆にありがたいですよ。
雅紀くんのことになると翔さんが。」
ちら、とオレを見て微笑む松本。
「自分から掃除をしたり、、、」
「…そこはいいから、松本。」
松本の話でオレを見てにっこりする雅紀。
う、幸せだけど♡
「松本さんにお土産です。翔ちゃんと選んだんです。」
ばちぃっって目を閉じるのは雅紀特有のウインク。ほら翔ちゃんもって言ってオレを呼ぶ。
「おやぁ、これは、、、」
ラッピングリボンを解いた松本が目を細めた。
「可愛らしい柄のネクタイですね。」
うにばのいたるところにいた黄色と青のモンスターがプリントされたネクタイを松本は胸元にあてた。
「どうですか?」
「…松本、すごいな」
「うん、松本さん、すごい」
オレも雅紀もため息をついた。
松本が手に取ったときから
可愛いモンスターは
超有名なハイブランドのデザインみたいに
松本にドンピシャで似合っている
可愛すぎ、をねらってたのに
松本、すげぇ
「早速使わせていただきますよ。」
「ぜひ。松本さんの教室で。」
雅紀はにこにこしながら松本に勧め、
松本も分かりましたって笑った。
「お茶会でお披露目しましょうか。そのっときは雅紀くんも来てくださいね。」
「そうだな。雅紀、来てくれるよな。」
雅紀はこくん、と頷いた。