「じゃ、翔ちゃん。両手を合わせてぇ、、」
「いっただきまーす!」
もぐもぐもぐ
ぱくぱくぱくぱく
「んー、タマゴサンドめっちゃ美味しい♡」
「朝からお肉、もいいなぁwww」
ごっくん。
「フレッシュジュース最高ーーー」
朝イチで朝食バイキングに来たオレたちは
空腹に任せて様々な料理を皿に盛ってびっくりするくらいのスピードで食べた。
まあな、健全な男子の健全な食欲だから全然おかしくはないんだけど
雅紀が言ってたとおりうにばのホテルの料理は美味い。
「てかさあ、ホテルでちゃんとしたご飯食べるの、これが初めてだよね。」
「ああ、最初の日は流星くん親子と鉄板焼きだったな。あれも美味かった。」
「それからちゃんとしたご飯の記憶がないんだよね。僕…」
いやいやいや、それはしょうがなかったろ、
アトラクションで遊んでた以外は
ずっといちゃってたもんな。
雅紀とオレ。
「でもね、すごく楽しかったよ。」
「オレも。楽しかったよ。」
—楽しいだけじゃなくてうんと熱かったけど
耳元で囁くと雅紀は真っ赤になった。
—ぼ、僕だって、、、気持ちよくて
—あは、一緒だ。どこがどれがよかった?
……
「フ、フルーツとデザート取ってくる。」
雅紀はすっと席を立った。
こういうとこが可愛いんだよな。
大胆だったり小悪魔だったり。
甘えてくるかと思ったらつんって誘ってきたりで。
はぁぁ、オレって幸せものだ♡
腹いっぱい朝食を食べて部屋に戻ってきたのは1時間後。
ユウベベッドデマサキヲダイテネタノハ
確か1時。
雅紀がもぞもぞ目を覚ましたのはたぶん6時ころ。
バスルームでコトをシちゃって出てきたのが7時前。
うん、睡眠時間5時間弱か。
そのあとシちゃってるから相当疲れてるはず。
今度はオレがちゃんとして、
「雅紀、チェックアウトまで寝とけよ。
ベッドでもソファーでもいいから、横になって。」
あくびを連発しながら帰りの支度をしている雅紀に声をかけた。
雅紀はちょっとだけ不思議な顔をして
すぐににっこり笑った。
「そうだね。やっぱりちょっと眠たいよね。
…でも翔ちゃん、変なことしない?」
「あたりまえだろ。雅紀が疲れてるのは見え見えだし」
「それはおたがいさまだよ。だから、翔ちゃんも一緒に寝よ。」