「…どら焼きってけっこう腹いっぱいになるな。」

「くふふふ。だって翔ちゃんすごい量食べてたもん。」

雅紀の作ってきたシリアルどら焼きを4人でわいわい言いながら食べて、それでも余ったからトウマ先生にこっそり渡してきた。
トウマ先生、機嫌よかったなぁ……



「あれはね、ホットプレートでできるしあっという間に焼けるからすっごく楽なんだ。牛乳をかけても」


―ぴた。

「な、雅紀」

「ん?」

「なんか、めっちゃしゃべってない?今日。」

「そ、そうかなぁ」


学校を出てからずっとしゃべりまくっている。
こんな雅紀は、、、

「もしかして、意識してる?」

たぶんきっと。

「試合終わったし、オレとの約束。」

―え、

雅紀の目がぱちくり、くりりっと動いた。

「ラブラブいちゃいちゃするんだよな。」


―くるるっ

「おあずけだったもん。もういいだろ。
雅紀は運動してたからいいけど、オレシてないからなぁ」

赤くなってる雅紀が可愛い。


「で、いつうちに来る?」