ああ、店でのキスと同じだ。
マサキが待ちきれなくてオレを求めてる。
柔らかな唇が
何回もオレをついばんで



―ハヤク、シテ
キスヲカエシテナンバイモ
ボクノカラダニボクノココロニ
ショウサンガエガイタサクラノハナビラニ
イッパイイッパイ
アキルホド

アキルコトナクズットズウット


マサキの声がクリームのように心地よく流れて纏う





「じゃ、行こう。」

マサキを抱き上げて
バスルームのドアを開ける。

そっとおろしてシャワーを。
マサキのつやつやした肌を濡らしていくお湯
肩から胸に
胸から鳩尾に
座り込んでいるマサキに流れる。

オレが描いた花弁は長い足の付け根に折り込まれて見えないけれど





「ショウさん、服…」

あ、そうだった。

マサキをおろしてすぐに脱ぐはずだった服はすでにしっとりと濡れていた。

「あ、は。しょうがないな、オレって。マサキに見とれて忘れてた。」


濡れてしまった服をその場で脱ぐ。
張りついた物に時間がかかったけれど

マサキは頬を紅潮させながらじっと待っていた。




「おまたせ。じゃ、洗おうか。」

マサキハナニモイワズニ
リョウアシヲタテタママ
グ、ット
サユウニヒライテ
セナカヲユカニツケタ

ムボウビニ
シナヤカナカラダガ
オレノマエニ