ーん、まぶし。
いつの間にか朝が来てて
部屋の明るさに目が痛くて
気づいたらマサキはいなかった。
…え、夢だった?
ホントに夢だった?
ぐちゃぐちゃのシーツ
手繰られたようなベッドカバー
どこに行ったかもわからない枕
が
何かしらのコトがあったように見えるんだけど。
くわえて、
オレのカラダ。
シャツがはだけた胸とその下のへそまわり。
半分かわいて半分は白いものでカピカピしてる。
そのくせオレ自身はキレイなものでここだけ元気よく…はってる。
ーげ、昨夜はマサキが
はむはむんぐんぐしてくれてつい。
マサキに向かって飛んじゃったんだっけ。
久しぶり。あれだけでイッたのは
だからそのお返しに……
「ーマサキ?」
名前を呼ぶと
わ、ふんって鳴き声がして
ベッドの下からわんこマサキが出てきた。
わふわふ、わふふん
お座りはするものの、
自分のコカンが気になるようで
ぺちゃぺちゃってかんで
そのまま何を思ったのか
くふふんっ
昨日のマサキみたいに
オレの顔をぺるぺるなめだした。
このなめ方。
やっぱり、
夢じゃないや。昨夜のコト。
わんこマサキのこの舌の感じ、なめ出し方、
ちょっとざらついてるけど
『なかからぱーんってなりそう』
そういったマサキと同じものだ。