差別を商売にしていた時代7

 

この乱歩先生、案外かたわものも好きで、一寸法師、小人症で、大人になっても小学生のような身長に大きな大人の頭と顔がついている者です。

 

この一寸法師を始め、見世物小屋(浅草と思われる)にはただでかいと言うだけで、巨人だとか、先の英国ではありませんが、眼帯して一つ目小僧とか、サメ肌や顔面にあざがあるだけで、メークを施して蛇女だ。。何でもアリ状態です。

 

今の金額ではわかりませんが、この小屋にもリングサイド?高いところが1円、2円で立ち見が10銭とか、1~2万円から千円と言ったところでしょうか?

更に、当時小屋に客も缶詰めにされるので外でトイレをしに出ると再入場時に又金をとられてオオモメになったそうで、出るときは顔に墨で○やXを書いて再入場したとか。

デズニーやサッカー場や野球場で手の甲などに透明スタンプ押す原型ですね

凄いわ!

客もインチキも本物もまとめて楽しんでいたようで、野次や馬頭で面白がってたようです。

ただ、子供にはトラウマになったでしょうね。お化け屋敷がメークしたスタッフがやってるのがわかっていても気味が悪いのに

 

ここではまがいものでも本物ですから

 

更に、この頃は見世物小屋のなかに漫談師やら歌姫やら、踊り子やら、お囃子部隊に楽団と皆まとめて同じステージ、いや小屋にあがっていったそうです。

 

この小説一寸法師、この見世物小屋の連中の打ち上げから話が始まります。