英国(イングランド・ウエールズ)にとってEU離脱の見通しって 5
話は長くなりましたが、対ユーロに関してはなから20%程高い為替設定。ということは
値ごろ感から言えば関税20%かけられてもトントンということになります。
こうなると俄然英国から欧州大陸への輸出は有利になります。
大体にして、英国製品のメインはプラント、大型の業務用の車両や工作機械で、民生用、家庭用品と異なり高価格品です。余り値ごろ感がないものです。
英国の強いエンタメ=音楽、映画、ゲームや研究開発を国家がらみで米独に対抗すべく後押しする医薬品などライセンス営業であり必ずしも英国で生産した製品を販売していません。
農産物、飼料やウィスキーなども大陸にかなり輸出していると言いますが、ウイスキー
は高級品であり単価も高い。農産物、飼料もどちらかというと業務用が多ければ
民需品より価格の影響が少ないと言えます。
一方、もう一つのメイン産業で、グローバル産業の金融、証券、保険などの投資
例えば、英国起源の銀行、保険、証券会社を狙い撃ちにして、高税金を追加したり
手数料をあげたりするのか?
新規出店は別にして既存の業務が普通に欧州大陸でも行われています。
特にグローバル、コングリマリッドでどこの国の会社かわからなくなってきている
今、英国系の銀行だけの送金手数料を倍にしたり、キャピタル ゲイン(配当や利子、売買益)の所得税を倍にでもするのでしょうか?
こんなことを強行すればEU内での既存顧客、特に日常銀行取引に使用している個人、法人からとんでもない金額の訴訟を受けるとしか思えません。
英国側でも更にEU域外への、特に米国への金融共闘、依存が高まるのは明白です。
世界最大の市場の米国でカナダ経済にも多大な影響力があり何よりも言葉が共通である
中共のリスクや厳しい日本市場とは比べ物にならないほど参入しやすいわけです。