英国(イングランド・ウエールズ)にとってEU離脱の見通しって 3

EU諸国に対する関税と為替の問題ですが、もともと自由貿易無関税を目標とする

ECに英国が後から参加したというコミュニティーが発展していったものが

EUです。

もともと、小国で緩衝役のベルギー、インドネシア植民地を失ったオランダが

言葉の問題もあり経済同盟に加わるここに仏、西独が加わりEC(EEC)として

力をつけてきます。

一方、これに対抗したい英国は欧州自由協定EFTAを北欧諸国(かつて人的交流

~要はバイキングに支配される~あって文化が似ている)と結びます。

が、いまいち加盟国が伸びず、何と言いだしっぺの英国がECに加盟しEFTAを

脱退。こんな裏切り行為は欧州内では日常茶飯事なので本音今回の英国のEU

離脱もやってみたらうまくいかず再加盟させろとの泣きが入らないとは言えません。

基本欧州内の経済自由化進めた統一機構がなぜだか、特に独の一部の連中が人道的理想郷を歌ったり、これに又米国対抗派の独仏の連中がのっかり、通貨の統合だ、人的移動

(域内での居住、就労)の自由だのを掲げてしまいます。

確かに、慎重この上ないドイツは10年近くかけて、通貨統合の準備を進めます。

現在も緊縮財政で第一次大戦後の賠償金支払いによるスーパーインフレを教訓に

したのか財政健全化をEUの経済モデルにしようとします。

新規加盟国は財政赤字やインフレターゲット(2%以内)をクリアーする。

為替は当時の為替レートから数%の変動に抑える。ここで仮想通貨のユーロの基礎版

ECUと言う通貨単位を作ります。

この辺りまでは英国ははなからユーロに参加しない派が大多数だったのですが、

あのハンガリー系ユダヤ人で英国移住をうけいれてやった大物為替トレーダーの

ジョージ ソロス(このときは米に移住済)にかまれます。彼とここに呼応する集団

によるポンド売りを浴びせられポンドは大下落=EU離脱決定時と同じ水準。

通貨の存続、翻っては国の運営も危うくなります。ここ親欧州派が台頭を試みます。