アイヌ人は純粋に異民族なのか 4
次に言語学からアイヌ語を見ると、文字を持たなかったので(せいぜい記号やマーク、
今で言うイラスト程度)アイヌ語を理解、研究するのは非常に困難なことです。
日本では日本語、ロシア領ではロシア語が母語になっているので話者を
見つけることも困難です
ただ、アイヌ語と日本語が別言語ということははっきりしているようです。
一時、よくわかんない欧米の言語学者がロシアのウラル山脈から東を
ひとまとめにウラル・アルタイ語族などにして日本語もそこに組み込まれました
現在では、ひとくくりできなのが解明されたのですが、モンゴル、満州、朝鮮語
など大陸のモンゴロイド・ツングース言語は膠着(こうちゃく)言語で日本語も
膠着言語です。
どう言うことか言うと
インド・ヨーロッパ言語やシナ大陸諸語は
I go there ~ 私行くそこへ ―― 最初に誰が、何をする、どこでを
明確にしてしまいます。否定の場合はnotをつけて行かないと明確にします。
一方、膠着語は最後の語尾でいかようにも結論を変えられるので最後まで
ちゃんと聞かないとわかりません。
私、行く“かも”しれない とか 私、行く“のかな?”、私、行った“って”
過去形でも未来形でも、疑問形でも、否定形でも推量形でも縦横無尽に何パターンも
作れます。これをインド・ヨーロッパ語でやろうとすると接続詞なんてのを
入れて言いわけして、更にもう一行か二行いれねばなりません。
I will go.... But ! No! I will no go because it seems so cold outside
行くよ! いや、待てよ!ダメだ!外は余りにも寒そうだから
やっぱ行かない!
で、アイヌ語は膠着語ではないのです