欧州の状況と明治維新直前からの日本19

戦後処理としてパリ講和条約が開かれ、領土の線の引き直しと賠償金

を決めるのですがここでも後に禍根と言うか欧州では常識なのでしょう

火種を十二分に残します~これが1919年6月のベルサイユ条約になります

先ずは、フランスが長年の恨み晴らすべく、アルザス・ローレーヌの

奪還。あまりビールを飲まないフランス人ですが未だにこの地域では

ビールを生産しています。更に対独への天文学的な賠償金の請求

1200憶金マルク~現在の数百兆円との見方もあります。

これが理由にドイツは財政危機に陥り、スーパーインフレ、結局最後

返済バックレますがナチスの出現となります。

オーストリア皇帝の退位によりハプスブルク家の支配が消滅した中東欧

地域は、チェコとスロバキアを合体させてチェコスロバキア。

何となく、残りをユーゴスラビアとして合体(これが後に非常に禍根を

残す)、ポーランドの再独立

オーストリアはウィーン、ザルツブルグ等の大都市にまとめあれた小国に

転落します。

一方、オスマン トルコから奪った、パレスチナ、シリアの一部などは

英国がアラブ人にもユダヤ人にも建国支援する密約をしていたので

ここも大禍根を残します

この後、米国が言い出したのに議会否決で参加できなくオーブザーバーの

くせにし言っている国際連盟が結成されますが、招待国方式~英語で

Nation League~違うLeague of Nationsか~(元々中南米諸国が結託して

大国から身を守る目的の連合体に相乗りしたのですが)

単純にまとまるわけもなく後に事実上空中分解

そのご日英同盟の破棄をアメリカに押しつけられたり、海軍軍縮アメリカ

に飲まされたり。。満州国建国など不穏にも見えますが

戦場にならなかった日米は大戦景気。特需で浮かれてました。欧州の方が

疲弊がどんどん蓄積されていくことになります