外国大衆料理を昇華させる日本人の異様な才能 4

とんかつとカツレツ、フランス語ではコートレット~Cotelette

英語ではカットレットCutletと言います。

実は、ドイツ周辺の中欧諸国や北イタリアでは人気料理で

ドイツ語ではシュニツエル~Schnitzel言います。オーストリアの

ウイーンでユダヤ系住民が盛んに食べだしたそうで、ウイーン風カツレツなどとも

言われます。ミラノ周辺では高級料理に昇華し牛の骨つき肉を

使用したミラノ風カツレツ~Cottoletta Milanaiseなど

そこそこ、レストランのメイン メニューであります。

作り方は牛肉を鬼のように叩き潰して平たくして油でパン粉をつけて

揚げると言うか多めの油で焼く感じです。日本のパン粉と決定的な違いはパン粉の粒が細かくあっさりした仕上がりになります。火の通しを良くするために

肉を叩きます。

2枚盛りで出てきて客が塩、胡椒で勝手に味付けして食べます。

ミラノ風はチーズにトマトソースが載ってます。

これはこれでま~おいしいのですが、量が多いのでの単調観が否めません

一方とんかつ。元々牛など食べない日本人でしたので、厚切りの

豚のロースやフィレを使い、ふわふわの、荒いパン粉を使用。

天ぷらの技術を応用したとも見られる繊細な揚げ方で箸でも食べられるように

カットされています。

これを特性のオリジナル ソースをかける、サイドには大量のキャベツ

の千切り

こうなるとカツレツとの違いは一目瞭然で高級料理に仕上がっていきます。

更に、何でも合うカレーに合わせたカツカレー、卵で閉じたかつ丼、

サンドウイッチ界の高級品カツサンドなど応用メニューにも抜かりが

ありません。