ジャージー島はフランス語
約10万人の人口を持ち、周辺の諸島を含めたチャネル諸島最大の島です。
フランスの英国に対岸する島々で数奇な歴史を持ちます。
所謂、ノルマンジー地域でフランス本土の先端地域もノルウエーから移動
してきたノルマン人が占有し、ここにブリトン(ブルトーニュ人)が住んでいました
あれ?グレート ブリテン?
ここのフランス読みギョーム、英語読みウイリアム一派が対岸の英国本土に
侵攻1066年に征服してしまいます。
このノルマンジー一帯はフランス側にありながら新たな英国王になった
ノルマンジー家の直轄領として継承されていきます。
ブリトン地方は18世紀末、フランス革命でフランス本土に併合されますが
ジャージー島を含むチャネル諸島は今でも英国王室直轄領で 副総督 (Lieutenant Governor)が元首とされ、自治領の形になります。
ジャージー牛やアメリカの地名、ニュージャージーの語源ですが
英国とはほぼ独立した形になっており税金逃れのTAX HEAVEN
の地になっています。VAT(消費税のようなもの)が英国では20%
であるのにジャージーでは5%。所得税は一律20%。
銀行証券会社が100近くあります。固有の議会を持ち、形式的にはジャージー
ポンドと言う通貨を発行しています。
地理的な問題から、仏語話者が多く英仏のバイリンガルが60%程度しめるそうです。
このことも租税回避の金融、証券業にとっては有利になることでしょう。