EUも関税は基本0ですが、フランスを中心に農産国家は関税を設けている

品目もあります。

一方、通貨の面からTPPを見てみると

現在、国際信用通貨で強い通貨は米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド

これにスイス フランが入るかどうかといったところです。

シンガポール$、豪、NZ$、カナダ$も国際信用通貨ですが、上記の

通貨ほどの力はありません。スイス フランは永世中立宣言と匿名銀行

口座が存在すると言う理由で上位に見られています。

国際信用口座の定義は決まったものがあるわけではありませんが、国際間の

決算で多く使用される。両替手数料が安い。取り扱い両替機関が多数存在する。

アジア、中南米地域は米$ペックかもしくは準じており、1997年のアジア

通貨危機時に変動相場制に移さねばならなかっただけで米$の影響を

多大に受けています。これは中国元も同様です。

カナダ$はNAFTA発効後ほぼUS$と1:1の為替ルートになっています。

世界を大きく分けると、ユーロ、微妙な英ポンド、米ドル、日本円。

何とか粘っているロシアのルーブル(但し、ルーブルで直に国際取引されることは

ほぼ無い)に色分けされます。

結局、アメリカは経済に関しては日本をどうやって軍門に降すかということが最重要課題で

EUのような環太平洋状態を期待しているわけではないことが分かります。

法律も軍事防衛も日本を戦後属国として扱ってきた米国政府ですが経済に

関してだけはなかなか完全な属国に落とせずジレンマです。