ここで、日本を離れて、アメリカのホームグラウンド北米での話です。
日本叩きを加速させるのに並行して1994年NAFTA~North America
を発足させます。北米自由貿易協定で元々米加で推し進めていた自由貿易
協定にメキシコを参加させて北米3ケ国でスタートします。
EUに若干、劣る位の世界第2位の経済ブロックです。
各国の関税の撤廃を目標としたもので10年以内に90%、15年以内には
完全撤廃を目指します。
EUと違うところは、農産品、食料品は除外されていて、これらに関しては
各国の個別交渉(今で言うEPA)に任されます。
当初、アメリカの戦略では、英語を共通としているために人的、資本的交流
を更に強化してカナダを経済的に牛耳る。
一方、メキシコは割り切って低賃金の下請け工場として使い、アメリカの
企業はその利益で儲けると言う読みでした。
人的交流については、流石に大量のメキシコ不法移民及びメキシコ経由で
バックヤードの中南米不法移民にアメリカもカナダも苦しんでいたので
一時入国、在留許可、TN ステータスと言う査証をこの3国内で締結します。
米加の移動、就業はほぼEU並みですが、メキシコ人への査証はかなり複雑で
厳しくしています
当初、カナダ、メキシコとも危惧していたようなアメリカの経済隷属国になるという
反対意見もありました。ところが、それなりに機能していき、この3ケ国内
の輸出入は増大、輸入に関しては今や中国が1位になってしまいまましたが、
他の2国が2、3位になっています。
リーマン ショック前後からアメリカは日本への経済政策変更したアイデアを
このNAFTAにより自由度を(相手国からしたら奴隷化)織り込む改正案を
迫ってきます。企業間の紛争でも相手国の法律や基準を適用するなど
TTPで言ってることや農産物、食料品の自由化、新薬の適用のアメリカ並みの
拡大。
ここで、カナダ、メキシコも多くの国でアメリカを封じ込めた方が得策と
考えたのか、2012年にTPP参加交渉を表明します。