この構図からすると、興行的に成功する野球の国際大会はMLBが主導しないと

どうにもならないということです。

サッカーと違い、ラグビーでもクリケットでも主要国が理事会を作り、

その他の国を招待するというやり方になっています。中堅国や弱小国の

救済のために、国籍を変更せずとも当該国の代表になれるようにしています。

ラグビーも3年プレーすれば外人扱いならないとのと同時に祖父母の国の

代表にもなれるなどWBCの規定に近いと言うかWBCが参考にしたのでは

ないかと思われます。


それでも、WBCでは、NPBとKBO(韓国)も何とか理事会の末席に

入り、何とIBAFも末席扱いですが、TOP国待遇は一様受けています。


ただ、WBCの問題はアメリカがやる気がないとか、アメリカ国内で人気が

全くないということを盛んに言われています。


まず、チームの問題は各クラブのオーナーが超高給のTOP選手たちを大会に

出したがらないと言うことがあります。これは米以外の国々の選手もかかえて

おり怪我でもされたら大損だという意識です。このことから特に米代表は

大会の4~5日前に集合、特にシーズン前すのでコンディションが全然できて

いないうえに緊急チームでやるため、選手は別に手を抜いているわけではないが

チームにならないのが問題です。


興行面でいえば、2013年の大会の収益は200億円とも言われていて過去最高

だそうです。

確かに、米国の白人、黒人野球ファンの間では余り盛り上がらないのでしょうが、

ヒスパニック系と言う不法、合法含めた人口が急増しており彼らには好評だったそうです。


大会の総入場者は約87万人、クリケットの前大会のワールドカップが約70万人

なので、これを上回っています。要は米国内での放映権を上げられる事と欧州で

少しでも放映権が高く売れればかなりの収益が予想されることになります。


2013年の決勝はドミニカ対プエルトリコ、貧しい国ですが両国の年間最高視聴率

だったそうです。オランダもBEST 4になり、結構メディアに取り上げられたそうです。