遅ればせながら、英国、現在では世界の通信巨人になっているロイター
(Reuter)。彼もユダヤ系ドイツ人で元アバスのドイツ社員でした。
ヴォルフと同様、独立してドイツで通信社を立ち上げたのですが、
ヴォルフに完敗し、英国ロンドンに渡ってきます。
今度は彼はロスチャイルド家をはじめとするユダヤ金融資本から
英国政府に働きかけ、英国の全世界の通信網の使用許可を
受けます、推測ですが一般ニュース以外にも政府関連の
情報収集していたかもしれません。
英国は東インド会社などの国策、国営企業も国際展開し商業、
経済活動もおこなったえいたので、両者の利害は合致し、1851年
にロイター通信がスタートします。
日本は明治維新じまだ、電信網に後れをとっておりロイター傘下の
協定を結び主に英国からの国際ニュースに頼る事になります。
アメリカは1847年にAPの前進になる共同の通信網をニューヨーク
で立ち上げます。産地国であるアメリカは綿や穀物の欧州
相場を知る事くらいで、世界情勢のニュース取材など
立ち遅れ気味で、APもロイター傘下の協定にはいっていました。
しかしながら、南北戦争後、北部は急激な工業化、商業化
が進んで行き、アメリカ独自の国際ニュース網の必要性が
増してきました。
第一次大戦の武器、兵器、車両製造、輸出で大儲けしたアメリカ
は国際的発言力も、資本力も飛躍し、やっと1920年代前後
から独自の国際通信網を世界に広げていきます。
アメリカは通信、音声通話、画像、動画技術にもの凄い力を
裂き、電話、レコード(蓄音器)などは欧州諸国より先を走り
ラジオ放送、映画でもハリウッドの映画村の建設など
通信、情報分野では世界をリードする立場に向かって行きます。
その後、アメリカではUPや1981年、ユダヤ系大手金融機関
ソロモン bラザースを退職したユダヤ系アメリカ人マイケル ブルームバーグ
(Michael Bloomberg)がブルムバーグを設立。
金融などをメインにメージャー通信社になっていきます
一方、日本では1888年時事通信社が設立され、1901年には何と
あの電通が、但しこの2社も台湾、朝鮮、上海、満州など日本の
併合地や租借地に通信員を置くくらいで、1914年国際通信
がスタートしますが、顧問にAPの幹部を招聘するなど独自の
国際ニュース網の確立にはほど遠いものでした。