日本は未だに、世界への発信や宣伝活動(プロパガンダも含め)
下手だと言われすが、日本だけの問題でしょうか?
確かに、日本人の性格として奥ゆかしいと言うか、無理やり
アピールして力ずくででも、嘘、ねつ造を交えてでも訴えると言う
やり方には嫌悪感を持つ人も多いのは事実です。
でも、国際的アピールが行き届かないのは日本だけの問題
だったのでしょうか?
日露戦争、第一次世界大戦、帝政ロシアが倒され共産国ソ連の
成立。日英同盟破棄など1920年代頃から日本に対する国際的な
風あたり徐々に強まり、1930年代から本格化して行きます。
とは言え、ソ連を除く欧州列強は日本との地理的距離も遠く、
政界や軍関係の人間以外の一般人には何か東アジアで最近
近代化した国があるって聞いた事あると言う認識程度でした。
日露戦争勝利と言っても、極東の局地戦で、南樺太割譲なんて
言っても最果ての島の南半分くれてやっただけで、
モスクワやセントペテルスベルグが占領されたわけでも何でも
ありません。ロシア側のプライドは傷ついたでしょうが、
国を転覆されるような(転覆されるのは全然別原因だった)
事態でもありませんでした。
このようなアジアの状況を苦々しく思っていたのはアメリカです。
アメリカ国民全体としては、軍に徴兵されて、遠いアジアまで
出かけて行って戦争をするなんて現実的にも馬鹿馬鹿しい
と考える人が大半でした。
しかしながら、植民地争奪戦でとんでもなく後れを取り、
その隙に、日本何て言うこっちが、開国させてやった小国が
何かアジア中を占領してやがる。
特に焦ったのは、商業、金融で食っているアメリカ北部の経済界が
海外利権の確保を熱望していました。
ここに、シナ中国大陸で、分裂し内戦を繰り返す諸派の中で
頭領が英語ができる、孫文や蒋介石の国民党を手なずけ
抗日と言う事で日本を弱体化させるように引きずり込んでいきます。