一方、シナ大陸英仏は1800年初頭位から進出の機会を狙っていました。
英国はインド経由で広東や南部地方のお茶、磁気、特産物を大量輸入
していたのですが、時の清が鎖国状態で輸出がほぼできませんでした。
支払いの銀(銀交換貿易)が不足し非常に困っておりました。
ここで非道な手段を考えます。インド、カシミール、マレーあたりで
取れるアヘン(麻薬)をシナ向けに売りさばきます。合法、非合法ルートで
日本と同じく一部の指定港だけで輸入を許可していたのですが、
アヘン取引急増して銀の英国変化への貸付が逆にマイナスに陥りそうになり
清側がアヘンを焼き打ちするのですが、ここで英国が軍艦持ち込み
戦争になるアヘン戦争です。当然英国側の勝利で香港の借用、
上海の居留民地の確保がされます。
ここで、国際金融に重きを置く必要から、スコットランド人の銀行家が
設立したのがHSBC、香港上海銀行(Hong Kong Shanghai Banking
Co., Ltd)です。アヘン貿易での巨万の富や本国への送金手数料
で大儲けをし、シナに進出の国家や企業に貸し付けをして更に大儲け
します。現在でもHSBCは世界のメージャー銀行です。
保険などは何とか押さえていたユダヤ資本ですが(特に貿易の
海上保険などは重要でした)、英国政府もこの辺でも巧みで国外での
銀行などの資本移転は彼らにできないように調整していました。
ところが、英国と同調政策をしていたアメリカですが、シティバンク
が合併を繰り返しユダヤ資本が薄まったと思って、シティのアジア、
シナ進出を黙認してしまいます。その後チェース・マンハッタンも
追随します。
ユダヤ人差別ではなく、国家に取って厄介なのは彼らに国家概念が
薄く、迫害の歴史からまずい状況になったら逃げだせば良いと言う
考えです。
従って、税金や制度が優遇される所にすぐに本社を移転することは
全く問題視しません。本国に納税する必要性は余り感じていないようです。
これが所謂、グローバルですか。。。