シェークスピア。。聞いたことがある人は多いと思います。日本の大学の

英文科では神であり必修科目でこいつを合格しなければ永遠に卒業

できない絶対王者のようなものです。


シェークスピアは英国でも古典演劇の最高峰であり、彼の主催したグロ-ヴ座

は現在でもロンドンの中心地でリニューアルされた劇場を満員の観衆が

迎える(歌舞伎座に似てますね)状態です。

現在でもBBC2(日本で言うとNHK教育のような感じ)や衛星、ケーブル

の専門チャンネルでも放映が定期、不定期であり、日本で言うと歌舞伎の

ような感じです。せりふも、彼の全盛期の、1592年~1615年頃の

言葉はちょうど英語の発音、語彙の大変革期で現代英語からはかなり

違っている、更に彼の文学的ラテン文学の正当性から比喩や難解なことわざ

駆使し、一般人には非常に理解困難なせりふになってます。

これも歌舞伎と似て当時の言い回しを継承していてテレビでは字幕がつくこと

もあります。


シェークスピアはイングランドノ中部ストランド アポン エイボンと言う所の

出身で父親は元地元の市長であったと言われています。学歴とかは

定かではないですが、高等教育を身に着けていたとみられます。

又、両親ともカトリック信者とも言われ、古代ギリシャやローマの逸話にも

造詣が深かったそうです。まずは役者としてデビューし、脚本家、プロデューサー

更に、共同オーナー(宮崎監督みたいですが)などに昇りつめました


彼は別に作家でも文学者でもなく、劇団での劇をいかに受けるか、客を

入れるかが使命であったので、北欧伝説(スコットランドも含む)を劇用に

アレンジして、ハムレット、リア王を発表したり、古いイングランド、スコットランドの

王の描写をしたジョン王、リチャード2世、ヘンリー王シリーズ(映画や

ゲームと同じやないか?)、古代ローマ、ギリシャの逸話、オセロ、アントニオと

クレオパトラ、その後のユダユ系の人を揶揄したベニスの商人など

タイムリーなヒット劇を書き、プロデュースして行きました。


彼の時代の先輩格の大作家であり劇作家のエドモンド スペンサー

(The Fairy Queen = 当時の綴りではThe Faerie Queeneが代表作)や

ジェフリー チョーサー(1400年頃の詩人、作家でラテンの文学を

の造詣が深く、英語に翻訳、翻案した作家)からパクッたものも多いと

言われますが、そうでしょう。当時は著作権も制定されていなく、

その当時の現代風にアレンジして商業的に成功することが彼の一番の

目的でした。日本でも劇団四季など普通にやっています。


シェークスピアは非常に王族、貴族に受けが良かったそうです。そこから

資金援助もあったそうです。これが一舞台用シナリオライターを芸術の

大家に押し上げた(現代の歌舞伎の地位にも似ているようです。歌舞伎も

大衆芸能だったのが、幕府や豪商に支持されて地位を上げたそうです。

但し、日本文学での必修にはなっていません)。多分明治維新後

これに、英文学者は権威として飛びついたのか?劇だから言葉は分らずとも

理解しやすかったのか?

シェークスピアもこの日本で大家になったことに驚いているのではないでしょうか?

このシェークスピアのオリジナルの脚本の英語資料あるのですが、ここで紹介

すべきか迷っています。かなりの現代英語の差異と難解な比喩表現が

連続するので