有名な発音で米国では(東部もかなり影響受けだした)Waterをワーラー、Littleをリルなどと

発音します。ここには17世紀からのイングランド北西部、スコットランド、アイルランドの

発音における現象が凝縮されています。先ず、オーをアーと発音する。これはスペルそのままのa:

の音が継続的に残っていることです。t,d,などに関してはflapping(フラッピング)と言う現象が

起きました。これはtやdを口の中で適当に発音することで「ラー」とか「ナ」とかの音に近く

なってきました。最後にlittleのLは2ケ所ありますが、最初も最後も似たようなLの発音で

難かしく言うと軟口蓋のL発音と言うのですが、良くLの発音は舌先上の口につけろと言われますが

このつけ方をいい加減にした発音です(ただし、日本語のラ行とは違う)


一方、ロンドンを中心とした南東部。こちらは声門閉鎖現象(glottal stop)が顕著に広まっていきます。

英国式発音の最大の特徴で1800年代後半のころから一気に広まっていったそうです。

いわゆる、つまったようなしゃべり方で若干ドイツ語などを聞いているような感覚のものです。

特に弱い子音の前喉を締めあげるか、息を止めるように音をつまらせます。

従って、tが締めあげられ、「ウォーター」が「ウォー/(ッ)ァー」(/の箇所は音がつまるところ)

日本のメディアが表記に困ってるものでロンドンの有名な繁華街のTottenham Court Road

や北部の地名で老舗サッカー クラブのあるTottenhamですが、トットナムとかトッテンナム

トットハム(実際Hは発音しないのでXでしょう)トッナムとか苦労してます。これはtが息吐いてる

ような音に聞こえたり、息にしか聞こえないためです。

最後にLittleの最後のL。これは有名なDark L(暗いL)と言うもので、舌を口の上に微妙な所で

つけない又はウで置き換えてしまう発音です。peopleがピーポーに聞こえるやつです。


1700年後半から1800年位に本格化したオセアニアやアフリカ南部の初期移民はまだこの

影響を受けていなかったと言います。

この辺の事やアメリカ移民(特に西部)の発音とイングランド東北部以外の発音傾向は又の機会に