「かっ飛ばせ~音譜そ・よ・ぎ~音譜

次から次へと応援歌を繰り広げる可愛らしい声が真後ろから聞こえてくる。

そっと振り返ると小さな小学生の男の子だ。

カープ選手だけでなく対戦相手のヤクルトの選手たち個人の応援歌まで歌うのだ。



怒鳴るのではない。

優しい声で歌うのだ。聴きほれるような歌声だ・・・



父と市民球場に観戦に行った時のことだからずいぶん前のこと。

未だにあの時の男の子の応援ぶりは思い出される。


十二番目の天使/オグ マンディーノ
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この本の主人公ティモシーはリトルリーグの選手だ。

ひ弱な11歳の男の子・・・なかなかヒットも打てず守備もできないが
絶対にあきらめない。
「毎日毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなってる。」

「絶対絶対あきらめるな」


ティモシーの応援はいつしか皆の応援に変わりまたティモシーに返ってきて
それはそれは・・・感動ものなのだが、

市民球場の応援上手な男の子と重なる。

涙なくして読めないが絶対みんな読むと良い。

読みやすいたんたんとした文章だがいっぱい人生哲学の詰まった本だ。



もう1冊、野球選手の主人公の感動した小説がある。
とり残されて (文春文庫)/宮部 みゆき
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これはホラーの短編集なのだが この中にある「私の死んだ後に」

右手が動かなくなった野球選手、心理的な原因だと診断。

それに気づかせてくれたのは・・・?

生きるも死ぬも自分次第。究極の選択・・・

ホラーでもとても好きな短編だった。


是非是非、野球の好きな竹本洋介さんにも読んで欲しいと思った。

眼に止めてもらえたら嬉しいのだが・・・