
ベランダから眺める景色にピンクが色付いた。
雅紀との約束で訪れたカナダで『前に進む』と決意し帰国してから5年が経った。
俺は大学を卒業しIT企業に就職して開発部に配属されてからまもなく3年目に入る。
仕事もそれなりにこなしてこの春から新しいプロジェクトのチーフを任されることになった。
そんな24歳となった俺に幾度となく降ってくる言葉は“彼女はいないのか?”そして“結婚はしないのか?”だ。
大学の頃も入社してからも告られたり紹介されたり何度もあった。
『前に進む』その言葉に押され、付き合ってみたものの長くは続かず結局特定の相手は出来ず独り身。
同期で同僚の小原が「このまま独身でいるつもりか?」と心配する。
小原は大学卒業後直ぐに交際していた彼女と結婚したらしく既に3歳と昨年生まれたばかりの2児の子持ちだ。
24歳にしてイクメンというわけだ。
少し卑下に思った自分に苛立った。
「大きなお世話だよ。じゃお疲れさん。」
呑んで帰る時は必ずこの会話で終わる。
使い慣れた通勤バックを背負い小原と別れようとした時
「翔、落ちたぞ。」
小原が手に持っていたのは俺がカバンに付けていたキーホルダーだった。
「あぁ、サンキュッ。」
「ずいぶん古そうなキーホルダーだな。昔の彼女を忘れられないとか?(笑)」
「うるせっ。良いんだよ。じゃなっ。」
俺はそのキーホルダーを小原の手から取って背を向けた。
「いい加減忘れないと前に進めないぞぉぉ。」
小原が笑いながら俺に説教する声が後ろから聞こえた。
再びズボンのポケットから取り出したキーホルダー。
サッカーボールだったはずのボールは黒い部分は剥がれ白いボールに
SHOと書かれてあったところはうっすらとHとOが見えるだけ。
雅紀、ごめん!
大切な物を無くしてしまうところだった。
入社してからずっと付いていたのに何でだろうな。
しっかり付けていたはずなのに。
それとも…雅紀がカバンから外したの?
前へ進めと?
「これは俺の宝物だから駄目だぞ!」
空に向かってそう呟くと
月夜が照らす夜桜が風で舞いキーホルダーを握る俺の手に1枚の花びらが乗った。

それを見て風に飛んだ桜の花びらが髪の上にひらりと乗った雅紀の可愛い姿を思い出して頬が緩んだ。
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どうも〜
終わる終わる詐欺のぶいちゃんです。
マジ、なかなか終わらないこの話💧
どうしたものかと…
ところで!←別の話題に逃げる🏃💨
渋谷PARCOの『グッバイレーニン🚀』を観劇して来ました
相葉くんの舞台は初めて観たのでそれはもう観劇で感激!←オヤジギャグじゃん
感想はまた改めてと言うことで…とにかく!
相葉くんのビジュはもちん演技も素晴らしくて会えた事にチケット🎫が手に入れられた事に
今年の運は使い果たしてしまった
?と思うほど






