翔くん誕生日記念のBirthday Storyです。
良かったらお付き合い宜しくです
「相葉くん、帰るよ。起きて。」
なかなか起きない相葉くん
「ほら、もう皆帰っちゃったよ。起きて。
………起きないとまたキスするよ。」
「良いよ。」
どさくさに言ってみた言葉に直ぐに返事が来て驚いた。
「何?起きてるの?」
「起きてないからキスしていいですよぉぉ。」
起きているのに酔って寝ぼけている感じで答える相葉くんに何だか揶揄われている気がして少し苛ついた。
「酔ってるんだろ?ふざけてないで早く起きろよ。そもそもお礼にキスなんておかしいだろどう言うつもりだよ……。」
「ふざけてないよ。まだ分かんない?翔ちゃんのことが好きだからだよ!翔ちゃんこそどう言うつもりでさっきキスしたの?」
伏せていた身体をムクッと起こして熱い視線を向けながら言った。
え?
お互い見つめて固まっているとガラッと扉が開き
『お客様、タクシーが着いたようです。』
と店員が知らせに来た。
帰る間際に松潤がタクシーを呼んでくれていた。ホントアイツは気が利く奴だ。
慌てて支度をしてふらついている相葉くんを支えながら店を出て止まっているタクシーに乗り込んだ。
「どちらまで?」
ドライバーに聞かれ少し考えて相葉くんの家の近くまでお願いした。
「はぁ〜楽しかったね〜♪」
相葉くんは俺の肩にもたれ上機嫌だった。
俺はさっきの言葉が気になって仕方なかった。
「あのさ、さっきの話だけど…。」
と言いかけるとズンッと右肩が重くなり相葉くんが頭を乗せてスヤスヤと眠っていた。
良くスベルスベルと俺の肩を弄っていたくせにめちゃくちゃフィットして気持ちよさそうじゃないか(笑)
時折相葉くんの整髪料の香りが鼻をくすぐり心地良かった。
そしてその頭は俺の肩から胸元そしてついには太腿へ滑り下りた。
『俺のオレ反応するなよ。』と心を落ち着かせて下を向けば相葉くんの頭がそこにあり一瞬置き場に困った俺の両手は自然と相葉くんの頭撫でて身体を抱くように支えていた。
いくつかのセキュリティをクリアして相葉くんを無事家に届けると待たせてあったタクシーにまた乗り我が家へ向かった。
スマホを開きグループLINEにお礼のメッセージを入れてから相葉くんとのトークに
「俺も相葉くんと同じ気持ちです」
とミュートで送った。
きっと気づいてくれるのは明日だろう。
と思っていたのに直ぐに既読になり
『嬉しい』『ありがとう』のスタンプが連続で送られて来た。
何だよ。もしかしてタクシーでも起きてたのか?確信犯だな。
でもそんな彼に俺は前から落ちていた。
相葉くんが俺の為に何だって出来ると言ってくれた以上に俺も相葉くんの為に何だって出来るししたい。
これから舞台に向けて大変になるなら全力で応援して少しでも力になってあげたい。
でもまずご希望の2人でもう一度あの店に行く約束を守らなくちゃな。
タクシーの中であれこれ考えて頬を緩めていた。
愛しい君のために…
fin.
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ぶいちゃん