「あっ来た来た。」
「おせーよ。智くん。」
「わりぃ、わりぃ。打ち合わせが長引いちゃって。」
何やら大きな荷物を抱えて遅れてやって来た智くんはニノの隣の席に腰を下ろした。
チェーンの和食レストランの1室を借りて雅紀、にの、潤の卒業祝いをすることになった。
「ハイ、じゃあやるよ。智くん最年長なんだから仕切って。」
「OK分かった!ニノ、相葉ちゃん、松潤、高校卒業おめでとう!そして、翔くんひとり暮らしおめでとう!」
「え?俺も?」
「そうだね。翔ちゃんも実家からの卒業だもんね。」
「「「「おめでとう!」」」」
「お、おめでとう!ありがとうwww」
「「「「「カンパ~イ!」」」」」
「さっ、喰おう喰おう。」
それぞれの定食プラス1品料理が何品かテーブルに運ばれた。
「今日はお前達に俺と翔くんからのお祝いだからたっぷり食べろ。」
「え?さっき俺もお祝いされる側だったじゃん。」
「翔くん君は低所得者の俺に1人で払えというのか?細かい事を言わず快く3人を祝おうではないか!な。」
今や名の知れた人気アーティストデザイナーだから低所得なわけないのに上手く言いくるめられ「しゃあーないなぁ。」と言った。
ま、もともとそのつもりではあったから良いんだけど。
「そう言えば~お前達制服は無事だったのか?」
少し酔いが回ってきた智くんが3人を指差し聞いた。
「制服?制服がどうして?」
「バ〜カ、ボタンだよボタン。卒業式っつうたら『ボタン下さい。』だろ?」
「智くんたら古いなそれwww。」
「俺の学校では確かにボタン下さいは見なかったな。」
「俺達も制服は無事ですよ。その代わりアレは凄かったな。」
アレ?
聞くと今ではカメラを持参し「一緒に写真撮って下さい。」が多いらしい。そして用意したプレゼントを渡す。
俺の卒業式は男子校だし高校から大学へと変わらぬ状態だったのでそんな光景はなかったな。
「どう凄かったんだよ。」
「写真撮るための列です。まーくんと2ショット撮りたいって列がずら〜っと。」
はぁ?俺が雅紀の顔をジロリと見ると雅紀はちょっと慌てる様子で
「なっ何言ってるんだよ!そう言うニノだって列が出来ていたし花束やプレゼントを山のように貰ってたじゃんかぁ。」
「ニノ、ホントか?山のように?」
智くんもニノの肩に手を回し聞いていた。
「んも〜大野さんも翔くんもそんな事でちっせぇなぁ。まぁもニノもモテるのは分かってることでしょ。写真なんて減るもんじゃないしプレゼントだって勝手に渡して来たんだら気にすることねぇって。なぁ。」
潤の言葉に大きく頷く雅紀とニノ。
「そうは言ったって気分良くねぇよなぁ。」
潤が俺と智くんの反応に呆れた様子で目の前海老天を1つ取って口に運んだ。
「あっうめぇ~。ほらみんな天ぷらサクサクで美味しいよ。」
潤のひと言でまたその場が和んでわちゃわちゃとなりながら楽しい時間が過ぎていった。
お開きとなる頃智くんは俺も含む4人それぞれに似顔絵を描いて『祝』と入れた絵ををプレゼントしれくれた。
「大きな荷物はこれだったんだ。」
「え〜♡大野画伯に描いてもらえるなんて贅沢だね。最高のプレゼントだよ。ありがとう。」
智くんの粋なお祝いの仕方に酔っ払ってはいるものの大人の魅力を感じた。
俺も大学を卒業する頃までには大人の魅力が備わっているだろうか。
今日は潤の方がよっぽど大人に思えたしな。
雅紀も思ったかな?
後で雅紀に聞いたところによると潤も抱えきれないほどのプレゼントや花束を貰い一旦学校で預かってもらったそうだ。
「イケメンも大変だなぁ。」
「何言ってんの翔ちゃんもでしょっ(笑)」
耳に当てた携帯から柔らかい笑い声が聞こえた。
もうすぐそれぞれの新しい生活のスタートだ。
.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡
昨日の「だれかTOなかい」のゲストは堂本光一くんと佐藤勝利くんで面白かったなぁ。
SMAP×KinKi Kids×嵐×Sexy Zone
なんてなかなか見れない組み合わせだもんね。
奇しくもそれぞれ解散や休止、独立、改名etc…といろいろあったグループという💧😅
それでも決して旧事務所を悪く思ってないのが嬉しいしホッとする。
口には出せないけど皆「J」には感謝しているし大好きだったよね?
あんな訴えがなかったらどうなっていたんだろ…
独立もなかったし改名もなく番組もCMも消えることなかったんじゃないかなぁ.。o○
誰もこんな未来を想像してなかったよね。
悔しいな
そんなこんなで迎える春。


櫻葉共演求む
PS 今日は東日本大震災から13年。最近地震が多発しているし改めて気を引き締め防災に気を配らなくては…
ぶいちゃん