頭を撫でてもキスしても起きない雅紀を寝かしたままそっとベッドから降りて椅子にかかっていたバスタオルを腰に巻き冷蔵庫から清涼水を出して喉を潤した。
テーブルに置いてあった携帯で時間を見ると11時30分を回ったところだった。
俺はその携帯をカメラ機能に変えて眠る雅紀に向けてシャッターを押した。
「カシャッ」とシャッター音がしてもなおも目を閉じたまま。
俺、そんなに無茶させちゃったかな?
少し申し訳ない気持ちになった。
窓際にある椅子に座りカーテンを開けて窓の外を見るとさっき外で見たより星の数が増えてる様に見えてバンフの夜を思い出させた。
「翔ちゃん、何してるの?」
掠れた声で雅紀がベッドから呼んだ。
「ん?起きたか?」
ベッドに戻り腰を掛けた。
「翔ちゃん激しすぎなんだもん。俺、途中から覚えてないよ。」
「わりぃwww。ちょっと無理させちゃったな。余りにも雅紀が可愛くて。」
「可愛い言うなよ。ねぇ、星見てたの?」
「あぁ。修学旅行を思い出してた。」
「あの写真の…えっとカナダのバンフだっけ?似てる?」
「うん。けどやっぱりカナダの方が凄いな。景色が違うから。」
「そうだよね。」
「行こうな。カナダ。」
「うん、絶対行く。俺バイトしてお金貯めるから。」
「ハハハ。その前に卒業して大学行かなきゃだろ。俺もだけど。」
俺も雅紀もまだ高校生。先は長い。けどこれからも雅紀と共に過ごして行くんだと言う日々の長さに楽しみを抱いていた。
「翔ちゃん、俺シャワー浴びてくる。」
「うん。でもその前にもう一回。」
「え?」
目を丸くした雅紀をまたベッドに寝かせ休息してパワーチャージした俺は再び快楽へと誘った。
翌朝時間があったらひと滑りしてから帰ろうと予定をしていたが雅紀が「翔ちゃんのバカ!無理!」と言うので反省しつつ帰宅の途へ。
帰りの新千歳空港では時間の許す限りお土産をあれこれ選び購入すると袋を抱え込んで飛行機に乗り込んだ。
行きのはしゃぎようとは打って変わって昨夜の寝不足と疲れの所為もあって俺も雅紀も着陸するまで爆睡した。
後日智くん、ニノ、潤にそれぞれお土産を渡すとありがとうと受け取りつつも
「白い恋人に木彫りのキーホルダー。それに限定ポテチ?The北海道だね。」
と3人とも笑いながら同じことを言った。
俺のThe北海道のお土産であるペアの熊の置き物は机の上に飾った。
「俺も机に飾ってあるよ。」
雅紀がペアのキツネの置き物の写メを送ってきた。
もうすぐ俺は高校最後の1年が始まり雅紀は2年になり部活や受験に向けての勉強が重要になってくる。
それでも2人の時間は1分1秒でも大切にしたいと思った。
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昨夜のアイバズの相葉くんがとってもかっこよくて〜
選手へのインタビューも安定していたね。
パリオリンピックの取材もきっとこの先多くなって来るだろうね。
また翔くんと一緒にお仕事出来るといいな❤️💚
ぶいちゃん