
空気が澄んで真っ青な空が広がる今日は特別な日。
俺と雅紀は人が賑わうアミューズメントパークに来ていた。
園内はまず入口で大きなツリーが目を引き周りはChristmasの彩りで溢れていてBGMもChristmas Songが流れ続けていた。
今日は12月24日。
雅紀と一緒に初めて過ごすChristmas Eve。
そして雅紀の16歳の誕生日。
24日が誕生日と知った時「雅紀は天使なんだな。」と言うと「俺が天使なら翔ちゃんは神様だよ。神様あっての天使だからね。」と優しい微笑みで言った。
「翔ちゃん!ホラ、いたよ。可愛い〜。写真撮ろう!」
パークのキャラクターの着ぐるみを見つけて側に駆け寄る雅紀は俺にとっちゃあキャラクターよりも数十倍可愛い。
行く先々でデジカメや携帯で写真を撮りまくる雅紀。
「そんなに撮る?」
「翔ちゃんとの初めてのクリスマスデートだもん。」
なんてまた可愛いこと言うから「マサキ〜」と冗談半分本気半分で背中から思い切りハグをした。
家族連れ、友達同士、カップル様々な人がいるけど誰も俺達には気にも留めない。
人気のアトラクションに並ぶことおよそ100分。本当なら行列に並ぶなんて大の苦手で10分と立っていられない。
けど雅紀と一緒なら時間も気にならない位だ。
首からかけたポップコーンを口に運んでは交互に俺の口にも入れてくる。
「やっぱポップコーンはキャラメル味が1番だよなぁ。で、チョリトスはシナモンだよね。」
と言いながら俺の持っていたチョリトスをパクリと食べた。
雅紀といると待ち時間も全く苦じゃない。
むしろこんな時間も楽しい。
だけど…
「翔ちゃん、大丈夫?」
「もう、アレは無理。」
高所恐怖症並びにスピードものはからっきしダメな俺は予想以上の高所プラス高スピードのアトラクションに膝がガクガクだった。
「アレ、すごかったもんね〜迫力満点!」
「お前、全然心配してねぇだろ。」
楽しそうに話す雅紀にわざと拗ねて見せると
「え?あ、んと、ごめん。大丈夫?」
「全然大丈夫じゃねぇ!(笑)」
雅紀の頭を両手でクシャクシャにした。
「ちょっとトイレに行ってくるわ。」
「え?漏らしちゃったの?」
「バーカ。」
と笑いながら言い捨て雅紀待たせて側にあったトイレへ向かった。
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長くなったので続きます
ぶいちゃん