もう一度目の前の絵を見上げていると
「翔ちゃん、ごめんね。何か嫌な思いさせちゃったみたいで…。」
隣で雅紀が申し訳なさそうに俺に謝った。
謝らないといけないのは俺の方なのに不安気で今にも泣きそうな顔で
「翔ちゃんが楽しくないと俺も楽しくないから。翔ちゃんと一緒じゃないと嫌だから。」
と俺の腕を掴んだまま言った。
「雅紀…。」
「みんなの所、行こう。待ってるよ。」
俺の手を握って歩き出した。俺は雅紀に手を引かれたまま黙って着いて行った。
倉庫の一角に簡易的だけどオシャレに設けられたカフェの奥の席に潤とニノが座っていた。
「おまたせ〜。」
雅紀が2人に言うと来た来たと言う感じで俺達を見て笑った。
特に順は俺の顔を見てニヤニヤしている。
「んだよ。」
そんな潤にぶっきらぼうに言いながら隣に座ると前に座った雅紀に
「まー、彼氏の機嫌はなおった?」
と聞いた。
「ん?え?え?ニノ?!」
「潤くんが2人は付き合ってるよね?って聞くからそうだよって答えただけ。」
「え?潤お前知ってた?俺言ったっけ?」
「言う言わない以前に雰囲気で分かるって。カラオケで会った時に分かったわ。」
「マジか。ならなんで俺に聞いて来ないんだよ。」
「いやだって翔くんの方から言ってくれても良いのに水くさいなぁって思ってさ。」
「それでわざと翔さんに見せつけるようにまーくんとイチャイチャしてたって訳だ。」
「イチャイチャなんてしてねぇよ!」
ニノに向かって怒る雅紀に“まぁまぁ”とニノは肩を叩いて雅紀をなだめた。
「大野さんのアトリエの時といい今日だってあからさまに顔に出ちゃってるんだもん。」
「お前、分かっててそれは悪趣味だぞ。」
「ハハッごめんて。けど大事な恋人を置いてどっかいっちゃうのは彼氏として酷いと思うけど?なぁ?」
モジモジしている雅紀の顔を見て潤が優しく言った。
「雅紀、ごめん。」
「ううん、俺の方こそ翔ちゃんの気持ち分かってなくてごめん。」
向き合って見つめ合っていると
「はいはい、2人の世界は2人きりになってからにして下さいよ。」
「あ〜ぁ。知ってるってこと言わないでまーを奪っちゃうって手もあったのになぁ〜。それともどお?まー、俺と…」
「潤くんは大切な友達だよ。」
「なんかやんわり断られたな。」
「「「www。」」」
潤、結局はお前もかわいい奴なんだよな。
この中で俺が歳上なのに1番子供っぽくて情けねぇって反省した。
その後は滞りなく作品を見て廻り駅でそれぞれ解散した。
俺は駅近くのファーストフード店に寄りポテトとドリンクを口にしながら雅紀にメールを送った。
『今日、カッコ悪い所見せてごめん。』
直ぐに着信が来て携帯を耳当てた。
『翔ちゃん、今どこ?』
聴こえてきた優しい声が俺の右耳を擽った。
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どうも〜12月も中盤となってしまった。
今年も後半月近くで終わっちゃう
なのにこのお話し一体いつ終わるのだろうか👉👈
少し書いて放置してしまうとなかなか手を付け無いからなぁ~
もしかして…いや絶対このまま来年に突入だ。
そして私、ようやくスマホも機種変するのですんなり移行出来るかも不安なのです
戻って来れるかなぁ
再会出来たらまた宜しくです🙇
ぶいちゃん