この時間は空いているため車両奥の2人席に並んで座った。


「あの、その…代わりにとはならないけど…これ。」


彼が鞄から小さな袋を取り出して俺に渡した。


「これって…。」


「しょう…さんですよね?俺嵐校1年の相葉雅紀です。」


彼女から貰った物とは違うけどサッカーボールが付いたキーホルダーでSHOのプレートも付いていた。


「あ、ありがとう。俺J大付属校の2年櫻井翔。これ、わざわざ買って来てくれたの?」


「だってあれ彼女さんからの大事なものだったんですよね?何か申し訳なくて…。」


「だからそれは気にしなくて良いって言ったろ?でもありがとう嬉しいよ。」


今度は鞄ではなく家の鍵に付けた。


「これなら外れる心配も無いし必ず持ち歩くからさ。」


と、彼の前で揺らせて見せるとフフフッっと笑い嬉しそうに見ていた。




駅に着くのってこんなに早かったか?と思うほど今朝はこのまま電車に乗っていたいと思った。



改札口を出ると俺は右の出口、彼は左の出口へ向かう。


「それじゃ。」


彼が俺に背を向けた。


もっと…もっと彼と…

このチャンスを逃したくない。


「雅紀!」


気が付けば俺は彼の名を呼んでいた。


目を丸くして驚いた表情で振り返った彼に俺は足早に近付いた。


「あっ、あのさアドレス交換しねぇ?あっ、ほら学校とかの情報交換にもなるし。」


取ってつけたような理由が不自然と思いつつも必死な俺に


「はい!嬉しいです!」


と携帯を取り出してすんなり教えてくれてお互いのアドレスと携帯番号を登録した。


「あとさ、学校が違うんだから先輩や敬語は無しな。」


「でも…はい。あっ、うん、翔…くん?翔ちゃん?」


「ハハハッどっちでもいいよ。じゃ、バスケ頑張れよ。」


「はい!あ、うん、ありがとう。翔ちゃんも頑張って。」


笑顔で手を振って学校へ向かって行った。


彼と…いや、雅紀と顔見知り以上になりアドレス帳に登録された雅紀のアドレスを何度も開いては嬉しさが込み上げていた。



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一昨日3回目のワクチン接種💉💧したんだけど翌日の午後から発熱があり上がったり下がったりで辛かった絶望


何度も解熱剤を飲もうと思ったけど抗体が弱まるとか言われたので飲まずに頑張ったよ。


もう4回目は打つこと無いようにコロナが収束しますようにチューお願い





ぶいちゃんクローバー