そっと雅紀をベッドに寝かせ上からサラサラな髪を撫でた。
黒目勝ちの目がゆらゆら揺らぎながら俺を見ていた。
「本当に良いのか?」
「うん、翔ちゃんが欲しい。」
チュッチュッ♪唇を重ねる音を出し何度か触れてから徐々に強くそして舌をピチャピチャと絡めていった。
ネクタイを解きシャツを剥ぎ取り肩に唇を付けた時羽のような痣が見えた。
「雅紀これは?」
「羽が折れてたから綺麗に取れなかった。」
「羽?…。」
かなりの衝撃だった。
「雅紀…お前もしかしてあの時のマサキなのか?何で?」
「翔ちゃん、やっと思い出してくれたね。俺翔ちゃんに会いたくて羽と引き換えに人間になったんだ。でもなかなか翔ちゃん探せなくて大変だったよ。」
身体が熱くなり溢れた涙が雅紀の胸に落ちた。
それに何だよ羽と引き換えってまるで人魚姫じゃねぇか。
「バカッ会いに来るのがおせーよ。」
「何だよ。翔ちゃんなんてすっかり俺の事忘れてたじゃない。酷いよ。」
俺は雅紀を強く抱きしめた。
「もう、離さないから。雅紀、ありがとう。」
「うん、俺も翔ちゃんから離れない。」
あの日白い服から見えてとても触れたいと思った美しい肌を7年を経て俺は手を這わせた。
天使だった証の左肩の痣にキスをしながら胸の突起を擦ると雅紀の甘い吐息が漏れた。
「んはぁん…翔ちゃん好き。」
「雅紀。気持ちいいか?」
「うん。」
お互い生まれたままの姿で肌を合わすと体温と高鳴る鼓動が伝わった。
「翔ちゃん…来て。」
雅紀のその言葉で俺は長い脚を割って雅紀の中へ入った。
「ん。いッ、やあぁぁ~ん。」
痛さの所為か逃げる腰を必死に掴んで奥まで押し入れた。
「雅紀、大丈夫か?全部入ったよ。」
「うん、翔ちゃんのちょうだい。」
「分かった。一緒にな。」
ゆっくり動き始めたが雅紀の綺麗な表情と艶のある喘ぎ声で抑えきれず雅紀の「待って」を無視して結局激しく揺らした俺は雅紀のを浴びた後で一気に雅紀の中へ注いだ。
「翔ちゃん激し過ぎ!一緒にって言ったのに!」
気を失ってから目覚めた雅紀が拗ねながら俺を責めた。汗で濡れた髪が妙に色っぽいのに布団を両手で握りしめている姿がなんとも可愛い。
「ごめん。」チュッ。額にキスを落とすと
「でも…。気持ち良かった。プレゼントありがとう。」
かっ可愛い過ぎる天使!いや、もう人間だけどでも天使。俺の天使だ。
「雅紀、メリークリスマス&ハッピバースデー。」
天使は微笑みながら俺の胸の中で再び静かに目を閉じた。俺もそのまま眠りについた。
窓から日が差し込み部屋が明るくなり目覚めると隣でスヤスヤと眠っている雅紀がいた。
7年前に出会った天使のマサキもう会えないと思ったけどちゃんと約束を守ってくれたんだ。
大事な翼を無くしてまで…
「雅紀、ありがとな。もう絶対離れないから。幸せになろうな。」
クリスマスの朝サンタからの最高なクリスマスプレゼントに感謝しながら少し開いた天使の唇にそっとキスをした。
俺はベッドから抜け出し引き出しから小箱を出し数年ぶりに開けた。
そこには紛れもなく16歳の時に出会った雅紀の柔らかな白い腰紐が入っていた。
その腰紐を7年ぶりに眠っている持ち主の手に握らせた。
Merry Christmas My Angel !
Thank you To Santa Claus!
fin.
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ぶいちゃん