「翔ちゃん、あのね。今日クリスマスイブだけど俺の誕生日でもあるんだ。」
「はぁ?お前それもっと早く言えよ。何かプレゼント用意したのに…。ってかクリスマスイブに生まれたってまるで天使だな。」
「フフフフうん。」
天使?……。はっ!!
その時記憶の奥にあったものが徐々に蘇ってきた。7年も前の記憶が…
「翔ちゃん?どうしたの?」
「あっ、いや、ちょっと思い出した事があって。」
「何を?」
「あぁ、学生時代に出会った子の事。」
「今急に?」
「うんあぁ、確かお前と同じマサキって名前で…。」
「男の子?好きだったの?」
「え?う、うん…でもそれっきり。なんとな〜く雅紀に似てるんだよなぁ。」
雅紀の顔を見て言うと「そお?」と微笑んだ。
「翔ちゃん、俺欲しいプレゼントがあるんだけど。」
「何?」
「翔ちゃん。」
ブォッ!!飲みかけた酒が勢いよく飛び出した。
「本気だよ。翔ちゃんと1つになりたい。」
そりゃ俺だって雅紀を抱きたい。けどこれまで男を抱いた事なんてない。もしダメだったら?雅紀を悲しませてしまわないかと不安だった。
だけど今日は聖なる夜。目の前の天使のお願いを叶えてあげるべく俺は雅紀の手を引いてベッドへと向かった。
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ぶいちゃん