「天使ねぇ…。」


目の前にいるそいつを天使だと認識しても俺には疑問だらけだった。


「あのさ、いろいろ聞いていい?」


「え?!う、うん。」


いやいや、驚くのはこっちなんだけど(笑)

その表情が面白くて思わずにやけた。


「まずさ、お前男?」


「うん。そうだよ。名前はマサキ。」


マサキか、ま、男の名前でも納得だな。

いや、待て今日本語で話してるじゃんそもそも天使って何人(なにじん)とかあるのか?


「マサキは何で日本語話せるの?」


「今、日本にいるからだよ。マサキも日本での名前。」


え?俺このまま会話出来る?

ついて行けるのか?

でもこのマサキの事をもっと知りたい。


「マサキは…歳いくつなの?」



「俺は人間で言うとたぶん16歳かな。」


「へぇじゃあタメだな。」


幼そうな顔だからもっと年下かと思った。


「タメ?」


「あぁぁえっと、一緒ってこと。俺も16だから。あ、俺の名前は翔。」


「翔ちゃん。宜しくね。」



にっこり笑って手を出して来たから俺もそれを握って「宜しく」と答えた。


長くて細い指と掌に触れた時マサキの温もりを感じた。


「さっき楽しそうな子って言ってたけど俺らの事か?」


「うん。俺もあんな風に友達と思い切り笑って楽しみたいなぁって。」


「友達いないの?」


「友達はいるよ。けど…。」


口ごもるマサキに

「じゃあ、俺が紹介するからあいつらに会う?」


と聞くとマサキはブンブン首を振って俺を見つめた。


「翔ちゃん…翔ちゃんと友達になれたからいい。」


恥ずかしそうに上目遣いで見てくるマサキに俺の気持ちは既に友達以上の何かが芽生えていた。


「そっか。俺も天使と友達なんて最高だ。」


「フフフフ嬉しい。」


まさに天使の笑顔を見せたマサキに見とれていた。


「「おーい!しょーーーー!しょーーー!」」


俺を呼ぶ2人声が聞こえた。


「やべぇ!紐探してたんだ。」


「紐?」


「そう、こんくらいの長さの紐。」


「それなら、これ使って。」


マサキは肌を覆っていた服の腰紐を解いて俺に渡した。

ハラリとはだけ美しい肌が露わになって俺は慌てて


「お、おい////!いや、でもこれは。」


「「しょーーーー!」」


2人が近付いて来るのが分かり


「じゃ、翔ちゃんまたね。」


と言うとまた光に包まれてバサッとマサキの背から真っ白な翼が見えた。


「まっ、マサキ!明日また会いたい。ここで、ここで待ってるから!」


微笑んで頷いたマサキは光と共に消えて行った。


本当に天使だったんだ…。


.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡


WS見てとても悲しくなっちゃったよショボーン

何があったのかは本人しか分からない事だから余計に辛くて悔しいね。

もし自ら命を絶ったのであれば救いの道は必ずあったはず。

だから思いを留まって誰かに助けを求めて欲しかった。


時が戻って無かった事にしたいな。


あの歌声あの笑顔この先も見たかったね。


ご冥福をお祈りします。

安らかに…🕯



年が変わるまで後10日弱、笑顔で新年が迎えられます様に🙏🌠




ぶいちゃんクローバー