料理は旨いしこうして雅紀と一緒にいるのが嬉しくて何だか時間が戻った様だった。
話が弾んで飲んで笑って気付けば間もなく日を跨ぐ頃だった。
「雅紀、ごめんそろそろ帰らないとな。」
俺がそう切り出すと側にあったスマホで時間を確認して
「え?もうそんな時間?」
少し酔いが回ってる所為で甘ったるい声になる雅紀。
それが俺の大好きでたまらない声だって分かってるだろ?
しかもそのトロリして潤んだ瞳。前だったらキスしてその身体を抱いてベッドへ運んでいただろう。
だけどそうも行かない今、俺はそんな気持ちに流されまいとソファーから立ち上がり上着を手に取ろうとした。
「ねぇ。泊まってったら?」
また俺をくすぐる甘い声。
「もう、遅いし泊まって行けば良いじゃん。」
目の前で俺を止める雅紀に俺も動きを止めた。
「はぁ?バカ言えそれは無理だろ?」
「何で?前はそうしてじゃん。」
「…今はもう…」!!
俺の言葉を止めるかのように雅紀の唇が俺に重なった。
慌てて唇を離す俺。
「おっ、おい!何して…!」
「俺は!……俺の気持ちは変わってないんだよ。ずっと翔ちゃんの事好きだし。だから嵐のお祝いも翔ちゃんとしたかった。前と変わらず翔ちゃんと過ごしたかった。それってダメなの?」
さっきよりも目を潤ませながら俺に強く言う雅紀に言葉を詰まらせた。
「…ダメなんじゃないか?」
「翔ちゃん…」
「お互いよく話し合って選んだ道だろ?」
「でも翔ちゃん俺を特別って言ったじゃん。違うの?特別って何?」
雅紀は特別だ。
それは他のメンバーとは違う。いつしか雅紀をそう言う思いで好意を持って俺から告って付き合い関係まで持った。
でもそれを続けることは終えてそれぞれの生活を進めることに決めた。
その時に俺は
『俺達は決して別れるんじゃないこれからも俺は雅紀を愛してる。雅紀は俺の特別な存在だから忘れるな。』
と言った。
「もう、俺とそうなる事が嫌になったの?」
「そうじゃない。今でも雅紀が好きだよ。本当は抑えるのに必死だよ。でもこれ以上雅紀の側にいてに触れたらもう止まらなくなる。決めたことを崩してしまう。」
そう、なんの為に俺らがその道を選んだのか分からなくなるんじゃないのか?
「俺は自分の気持ちを抑えて生きたくない。翔ちゃんとはこれからだってこうして2人きりの時間を作って行こうと思ってる。今日は俺そのつもりでいたよ。翔ちゃんはどうなの?」
そう言って雅紀は俺の両腕を掴んだ。
「雅紀…止められなくなるよ?」
「うん。」
「いけないことって分かってる?」
「うん。それでも翔ちゃんを感じたい。」
俺は雅紀を抱きしめ唇を塞ぎ舌を絡めた。
久々に感じる雅紀の体温に俺の抑えていた欲情が勢いよく溢れ出した。
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お久しぶりのイチャワールドに行こうかな
もう書けないと思ったけどやっぱり櫻葉はラブラブであって欲しい。
とは言え限定にはしないのでゆる〜いタッチになるよ。



ぶいちゃん