ひとまず対決を終えて大野さんは椅子に座りスマホを触り始めてニノと松潤の打ち合いが何となく始まった。
「俺、下で一服して来るわ。」
スマホとタバコを持って部屋を出た。
下の階へ下りキッチンで換気扇をかけてタバコ吸った。
間もなくすると換気扇の音に混ざってガチャッとリビングの扉が開く音が聴こえた。
「や〜翔ちゃん罰ゲームお疲れ(笑)」
振り向くと雅紀だった。
「何だよ。」
「えー?何か飲もうかなぁと思ったら松潤とニノの分も頼まれちゃって。」
「そっか。」
「♪〜」
雅紀が楽しそうに鼻歌交じりでトレイにグラス並べて手際よく氷を入れていた。
「翔ちゃんも飲む?」
「あぁ、いや自分でやるよ。」
「なんだ〜。俺のスペシャルドリンク作ってあげたかったのにwww。」
「何、そのスペシャルドリンクって怖いんですけど。」
タバコを吸い終わって俺も隣で酒を作り始めた。
「それがスペシャルドリンクなの?」
今作ってる酒を見て聞いた。一見普通のハイボールに見えるけど…。
「これ?これは違うよ。」
え?じゃ何?と気になっていると
「知りたい?」
雅紀の、視線が俺に向けられドキッとした。
「じゃあ、その酒をスペシャルにしてあげようか?」
と俺の前にあるグラスを指差して微笑んだ。
どうするのかと見ていると
俺が酒を入れてからまだ口にしていないグラスにカランと氷を1つ入れ酒を少し足してマドラーでクルクルと回した。
「美味しくな〜れ。美味しくな〜れ。」
しなやかなその手付きと横顔。え?何?めちゃめちゃエモいじゃないか。
「フフフフ。何それ、可愛いじゃん。」
と、つい言葉が漏れてしまった。
「もう、アラフォーの男に可愛いはないでしょ。」
と照れ笑いをしてグラスを俺に差し出した。
「はい、翔ちゃん。俺のスペシャルドリンクどうぞ♡」
Thank youとグラスを受け取って一口飲んだ。
ニコニコしながら見ている雅紀に
「これ、スペシャルドリンクなの?」
と聞くと「そうだよ。分かんない?」と逆に聞いて来た。
「ん〜。ごめん。」
すると「はぁ。」とため息ついてちょっと拗ねた感じで
「俺の愛情をたっぷり入れたの。だからスペシャルなの。」
そう来る?ほら、やっぱり可愛い!
「雅紀の愛情か。それはスペシャルだな。うん、美味しい美味しい。」
「ちょっとぉ。茶化さないでよ。」
俺の照れ隠しの返しが気に入らなかったのかプイとふくれる雅紀に「ごめんごめん」と謝った。
「それ、本当にスペシャルなんだよ。翔ちゃんは特別だから。俺にとって特別な存在だから。」
俯きながらポツリポツリと話す雅紀の声は甘くて優しい声だった。
雅紀…お前だって俺の特別な存在なんだぞ。ずっと前からな。
「雅紀、最高なスペシャルドリンクありがとな。俺からもスペシャルなお返ししなくちゃな。」
「え?」
俺は雅紀の腕を掴み引き寄せて後頭部に手を当ててピンクの整った唇にそっとキスをした。
「これからも特別…だからな。」
唇を離してから言うと雅紀は「ウン」と頷いて微笑んだ。
頼まれた酒を持ってみんなの元へ戻ると相変わらず大野さんは寝ていてニノも松潤も卓球はやめていて椅子に座ってそれぞれスマホを見ていた。
「遅かったじゃん。」と雅紀から酒を受け取って飲んだ2人から
「何これ、薄っ!」
「ほとんど水じゃん!」
と責めらた雅紀は「あれ?分量間違えたかな?」
なんて笑って誤魔化していた。
何事もなかったかの様に振る舞う雅紀にホッとした。
俺はスペシャルドリンクを飲みながら今度はいつ5人で集まろうかなと頭の中のスケジュール帳をチェックしていた。
もちろん来年もこうして最高な仲間とお祝いすることは決めていた。
嵐会最高じゃん!
fin.
.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡.。*♡
やっと終わった〜
ってか終わらせた〜
翔くん目線の嵐会どうだったかな?
もっと櫻葉2人きりにしてイチャを入れるつもりだったけれどやめました
今回は「特別な存在」って事を強調しました。
メンバーの中でも翔くんと相葉くんは絆が強く特別な存在でいて欲しいと言う願望なので
ではでは、長々とお付き合いしてくれてありがとう
今夜はVS&夜会
夜会のゲストは聖子ちゃん。いつまでも若くて綺麗だよね〜
ぶいちゃん