どうも〜久々に櫻葉のお話を書いてみたよ。
1日の仕事を終えて家のドアを開けると見慣れた靴が玄関に揃えられていた。
「ただいま〜」
声をかけながらリビングへ向かった。
いるはずの姿が見えず『あれ?』と思いながらとりあえず上着をソファの背凭れにかけ、かばんを置き洗面所へ。
うがい手洗いを終えてその姿を探した。
するとリビングのカーテンが半分開けられベランダの窓越しに背を向けた姿が見えた。
「雅紀?」
窓をゆっくり開けて声をかけた。
「あ、翔ちゃん帰ってたの?おかえり。」
片手に缶ビールを持ってベランダに凭れていた雅紀が振り返えった。
「ただいま。」
1日の疲れを一気癒やしてくれる雅紀の優しい笑顔にたまらず後ろから抱きしめた。
「翔ちゃん?!うがい手洗いは?」
「ちゃんと済ませたよ。ホレッ」
ちょっと湿った手を雅紀の頰に当てた。
「うがいもちゃんとしたぞ。だから安心して。」チュッ
その頰にキスをした。
「フフフッお疲れ様。」
「ここで飲んでたのか?」
「うん。」
雅紀が夜空を見上げた。
「もう、1年経つんだな。」
「うん。俺、自信持って頑張ってるよって報告していいかな?」
「当たり前じゃん、雅紀はめちゃくちゃ頑張ってる。それはきっと見てくれてるよ。」
不安げな雅紀を俺は強く抱きしめた。
「そっか。あぁ、もっと一緒にお酒飲みたかったなぁ…。いっぱいいっぱいいろんな事教えてもらいたかった。」
そう言うと目に涙を浮かべてそれが頬を伝った。
「雅紀…。」
俺はその涙を指で拭った。
「雅紀はもう充分多くの事を教えて貰ったはずだよ。これからは雅紀がその立場にならなきゃ。」
「俺が?」
「そう。そんな姿を見たいと思ってるんじゃないかな?」
「俺にそんな事出来るかな。」
「大丈夫、出来るよ。自信持てよ。俺の自慢の恋人なんだから(笑)だろ?」
細い身体をギュッと抱きしめ背をポンポンと叩いた。
「ありがとう。う〜っ翔ちゃん苦しい。」
抱きしめた手を緩めると雅紀が潤んだ瞳で俺を見つめて微笑んだ。
俺は雅紀が持っていた缶ビールを側にあったミニテーブルに置き雅紀の顔を両手で包み唇を重ねた。
「んふっ」
雅紀の熱い息が漏れて俺の後ろに回った手に力が入った。
角度を変えながら重ねる度に水を含む音が広がった。
お互いの中心が膨らんでいる事が分かった。そっと雅紀の中心に手を添えた。
「苦しそうwww」
耳元で囁くと厶ッとした顔で俺の胸を叩いて
「バカッ!エロ翔。ご飯食べるんだろ?早くしろよ。」
「フフフじゃ、続きは後でな。」
「知るか!」
と、窓をピシャリと締めてリビングに行った。
怒った顔も可愛いくて思わずにやけてしまう。
きっとこの後俺の下で可愛く啼くと思うから。
俺は雅紀が飲み残したビールを一口で飲み干した。
少しばかりの輝く星空を見て
「雅紀、ものすごく頑張ってますよ。でも時々無理しちゃうんです。これからも見守ってくださいね。」
と伝えた。
コンコンと窓を叩く音がして振り向くと
『ご・は・ん』と雅紀の口が動いた。
俺は頷いて窓を開けた時
(櫻井くん、ありがとう。これからも宜しくね。)
と聞こえてフワッと優しい風に包まれた。
あなたが去ってから1年いろんな事がありました。
雅紀は寂しさを抱きながらも嵐の休止目前を懸命に走り抜きました。
そして休止に入った今も新たな事にチャレンジして前を向いて進み続けてます。
あなたの優しさと同じ温かくて優しい雅紀の笑顔を俺は今もこれからも近くで見ています。
ぶいちゃん