記念日の櫻葉ハートグリーンハートストーリーをちょろっと。


Side 翔

「「「「「カンパーイ🍻!」」」」」」



今日は9月15日嵐の結成記念日と言う事でスタッフ諸々集まってお祝いした後に改めて5人だけで俺ん家で祝う事になった。

各々持ち寄った食べ物と飲み物を並べたテーブルを囲んでグラスを合わせた。

「21周年だって。長い付き合いだよね俺ら。」
松潤がテーブルに手を伸ばしながら言った。

「Jrを合わせたらもっとじゃない?ねぇ?」
ニノが隣にいる兄さんに問いかけた。

「うん。」
智君は頷きながらグラスを口に付けていた。

5人で集まって飲んでいた物がいつしかアルコールへ変わって今日で21年。

子供から大人に変わって行った様をお互い感じて来た5人は言葉にしなくてもいろいろ分かる。

「俺さ、ホントにさ嵐になれて良かった。ジャニーさんありがと〜🍺!」
スタッフ達といた時から結構飲んでいた雅紀はもう既に酔いがまわっていた。

「あなたそれ21年言ってる。」
「ニノちゃん、俺はさニノちゃんと同じグループになれて嬉しいよ。総武線チームだもんね。」
「ハイハイ、それも何万回も聞きました。」

確かにこのやり取り何万回も聞いてる。雅紀が酔うとお決まりのパターンだ。

「翔ちゃ〜ん、嵐を守ってくれてありがとう。リーダー嵐辞めないでくれてありがとう。」

雅紀の言葉に皆笑いながらもグッと来ているのが分かった。

俺はこのピュアで素直な雅紀のおかげで尖った心が丸くなったのかもしれない。

しばらくして左の肩がずっしりと重くなって見ると雅紀が寄りかかって寝ていた。

「おっおい、雅紀?」
「zzz…zzz…」

クッションを胸に抱えて夢の中の雅紀。



「相葉ちゃん、寝ちゃた?」
「完全に落ちたね。」
「充電切れだわ。」

「こいつ朝早いからな。」

「じゃあそろそろお開きにする?」
松潤の言葉に皆「そうだな。」「じゃ、これからも宜しく!」と口々に最後に声をかけて21周年を祝う会が終了した。

「翔さん、相葉さんのこと宜しくね。ここで風邪でも引かれたら大変だから。」
「分かってるよwww」
姑ニノの毎度の言葉に笑えた。

メンバーが帰って静まり帰ったリビングのソファで散々自分の思いを告げたと思ったら眠りの世界に入ってしまった雅紀の寝顔をみてフッと笑いが込み上げた。

「雅紀、ありがとな。」
隣に腰をかけ顔を覆っているこの夏で伸びた明るめの前髪を避けるとスヤスヤ眠る綺麗な優しい顔をのぞかせた。

「俺もお前と同じグループになれて良かったよ。お前にこんな気持ちになったのも嵐になったおかげだもんな。これかも一緒に祝おうな。チュッ。」

そっと雅紀の額にキスを落とした。

「…ホント?」

「え?」

「ホントにずっと一緒にお祝いしてくれる?」

目を閉じたまま囁くように話す雅紀。

「雅紀?起きてたの?」
「皆が帰った頃なんとなく目が覚めて翔ちゃんのありがとうが聞こえた。」

何だよ…寝てると思ったのにハズいじゃん。

「ねぇ、ずっと一緒にお祝いっ」
ムックリ起き上がった雅紀をギュッと抱きしめた。
「当たり前だろ。嵐は続くんだ来年も再来年も。だからずっとお祝い出来るよ。」

「うん。」

雅紀の腕が俺の背中にまわって力が入った。

「因みに雅紀は来年も再来年も俺のそばにいてくれるのかな?」
「何言ってんの?ずーっといるに決まってるだろ。俺にしか見せない翔ちゃんのデレ顔とエロ顔を一生見ていてやるwww」

白い歯を見せて笑う雅紀が眩しくて間違いなく俺はデレ顔になったのではないか。

「じゃあ早速見てもらおうかな?俺のその顔を。」
雅紀を抱きしめそのままソファに倒して唇を塞いだ。

「5人か結ばれた日、今から俺達も結ばれようぜ。」
「フフフ、何そのこじつけ。」

俺を見つめる潤んだ瞳と甘い声としなやかなボディに翻弄され今日も俺は雅紀にしか見せない顔になって21年の歴史を感謝しながら大切な日を過ごした。


「嵐でよかった  櫻井翔 なんつってwww」
「それ、俺の手紙のパクリ?」


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改めて、


ぶいちゃんクローバー