PM10:00


部屋に帰ってきた俺は、ベットに横になりぐったりしていた。


(この2日間はなんかいろんな事があって疲れたなぁ。。)



(このアパート「コーポ若葉」の住人が全員女性ってだけでもビックリだったのに…



大家さんだけじゃなく、モデル顔負けの女性はいるし、隣人は安田美沙子だし…


こりゃ、すごい所に引っ越して来ちゃったなぁ。)



………



(そーいえば、夕方、若葉さんの部屋で行われていたのってなんだったんだろ?



若葉さんと目が合ったから、気まずくて逃げるように帰って来てしまったけど…



うーん


気になるなぁ。)




………


(今何時だ?なんか考え事してたら腹減ったな…カップラーメンでも作るか…)



「あれ?」


まだ、ほどいていない荷物の山をあさるが、カップラーメンがない。


「あれれ??」


もう一度荷物をあさるがやはりない。


「カップヌードルないやん!!」


近くのコンビニまでは歩いて10分はかかる距離だ。


「あー!めんどくせー!でも、食おうと思ってないと余計に食いたくなる!」


「ハァ…しょうがない、買いに行くか。」



俺は少しの間葛藤したが、やはり空腹には勝てずに歩いて買いに行くことにした



部屋に鍵をかけ、ペンキの塗りたてであろう真新しい階段をリズムよく降りていった







階段を降り終えると、そこに1人の女性が立っていた。


(ここの住人かな…結構かわいいな…見た目は俺より若そうだけど…)



肩から大きなショルダーバックを担いでいる姿は部活帰りの大学生のようだった


「こんばんわ」と俺が声を掛けようとしたその時!!


「キャー」


「!?」


「変質者よー」


「え!?ちょ、ちょまてよ」


俺はすぐにその子の腕を引き寄せたが


「痛い!何すんのよ!!」


バチン


思いっきり頬に平手打ちをくらってしまった!




と同時に悲鳴を聞いて若葉さんが部屋から飛び出してきた


「夏樹ちゃんどーしたの?」


「このアパートに変質者がでたんです!!」


「イテテ…」


若葉さんは、夏樹という女性と頬を押さえる俺を見てすぐに状況を飲み込めたみたいだ


「夏樹ちゃん…この人は杉橋貴之さんっていって昨日引っ越してきた新しい住人よ…前に話したでしょ!男の人が来るって」


「あ…」


彼女のほうも状況をやっと理解したらしい。


「イテテ…いきなりひっぱたくことねーだろ」


「うるさい!貴之が紛らわしいから悪いのよ!」




謝るそぶりなんて微塵もない…なんて強気な女だ



「なんだとー」と突っかかろうとしたが…


年下の呼び捨てにされるのは、さすがに大人な対応のできる俺でもイラッとした



「貴之ぃ?


初対面のクセに呼び捨てにすんじゃねーよ!」



と、言うと彼女はため息をひとつ。



「貴兄ぃ…まだわかんないの?あたしは、205号室の伊藤夏樹です。」


「ん?伊藤夏樹?貴兄ぃ?…」




「も、もしかして…」






「夏っちゃん!!」




なんと!そこに立っていたのは、地元の幼馴染だった。





ははっ、やっぱすごい所に引っ越してきてしまったなぁ。。。。



つづく