OB会が始まり40分ほど経っていた。


みんな昔話に華を咲かせて盛り上がっている。


俺らもだいぶ酔いがまわってきた。



「ヨウスケ。ノブのやつほんとどーしたんだ?アイツ今日これねーのか?ったくアイツは昔から…」


リョウが何か言いたそうだった。



「おいリョウ。ノブが昔からなんだ?何が言いてんだよ!?」



「別に何でもねーよ。」



「あ!?」



「やめろバカヤロウ。せっかく久々集まったのに。」



タツヤが俺とリョウの間に入った。


ノブが来ない事とあの夏の決勝の事をなかなか切り出せないために俺ら4人は、他のバスケ部のメンバーとは裏腹に苛立っていた。


無意味に酒ばかりすすんでく・・・




いつの間にかOB会も終了の時間を迎えていた。



皆2次会へ行くようだが、当然俺らは行く気になれない。



「じゃーな」


リョウが一足先に帰ろうとした。




俺は・・・意を決した。




「ちょ、待てよ!!」



リョウの足が止まる。



「なんだよ?まだなんか文句あんのか?」




「・・・・・ノブは・・・・・」



「あ?」



「もう・・・いねーんだよ・・・」



「は?なにが。」



「もうこの世に・・・いねーんだよ・・・」




ガッッッ!!!



マコトが俺の胸ぐらをつかんできた。




「何言ってんだおめー!!?もう一度言ってみろ!!」



「・・・死んだんだ・・・」




タツヤが膝からくずれた。



「・・・うそだろ・・・?」




「去年の・・・秋に・・・」




「ふざけんなよ?なんにも・・・んなこたなんも聞いてねーぞ!!!」



マコトが目に涙を浮かべながら俺にすごんできた。


リョウは立ち止った場所から一歩も動かない。




「不慮の事故だったんだ・・・あまりにも悲惨な事故で・・・密葬されたんだ・・・」




「まじかよ・・・!」


マコトは手を離すと同時にタツヤと同じくくずれた。二人とも下を向いたまま顔を上げれなかった。








「どーすりゃいんだよ?」


黙って立っていたリョウが静かに口を開く・・・



「え?」



「あんときのノブへの借り・・・どーすりゃいんだよ?」



「あんときって・・・」



「5年前の決勝だよ!あんときのノブへの借り・・・どーやって償えばいんだよ!?・・・今日あの事ををノブに言おうとしたのに・・・謝ろうとしたのによ・・・」



リョウが静かに


あの5年前の決勝の真実を


語り始めた・・・






もずく

いや、

つづく・・・