小沢「井藤さんっ、今更3年前のあの出来事…いや、あいつの名前を出すんじゃねーよ。」
井藤「す、すいません…」
麦山「でも…きっとそうよ!!澤田さんの呪いなんだわ!!!」
小沢「麦山さんまで何言ってんだよ!!あれは事故だよ!!」
杉川「そ、そうよ!それにもう3年も経ってるのよ!!何で今更…」
赤橋「…」
ザワザワ
再び皆がざわめき始めた…
高橋「皆さん!落ち着いて下さい。もうすぐ警察も来ますから、そうしたらちゃんと調べてもらいましょう。」
毛利「そうですよ!警察が来るのを皆さんこの部屋で待ちましょう。」
小沢「じ、冗談じゃねーや、こん中に犯人がいるかもしれないのに一緒にいれるかよ!!」
そう言うと小沢はいさみ足で階段を上っていった。
毛利「ちょっと小沢さん!勝手な行動は…」
高橋「毛利さん、放っておきましょう。彼もショックでパニックに陥っているんでしょう。」
杉川「あの…。私も部屋にいていいですか?死体なんか見たものですから気分が悪くって…。」
麦山「それなら私も。」
赤橋「お、俺も…。」
毛利「…ふぅ…。分かりました。でも警察が来たら呼ぶのでそれまでは部屋から出ずにじっとしてて下さいね!!絶対出ないでくださいよ。」
杉川・麦山・赤橋「…はい。」
返事をすると三人とも各々の部屋に入っていった。
高橋「では私は表の道まで警察が来ていないか見てきますね。この別荘の位置は分かり難いでしょうから。」
毛利「え?、ああ。お願いします…」
コモン「ねーねー井藤さん。」
井藤「ん?何だいコモン君?」
コモン「さっき井藤さんが言っていた澤田って人は誰なの?」
井藤「!?」
一瞬、井藤さんの顔が曇るのを俺は見逃さなかった。
毛利「そうですね。是非お聞かせ下さい。事件解決のヒントになるかもしれませんしな。」
井藤「…わかりました。お話します…。」
井藤の話はこうだ。澤田 健二(当時36)はこの別荘の近くで定食屋を経営していたらしい。この釣りのサークルが発足した当時からのメンバーで釣りの腕はイマイチだったが調理の腕は一流でよく皆が釣った魚を捌いて調理していた。料理がうまいことに加え人柄も良く皆から好かれていたそうだ。
でも、3年前に亡くなったらしい。死因は溺死。皆の反対を押し切って嵐の夜に単身、夜釣りに出掛け翌日に溺死体で発見されたのだそうだ。
井藤「あ、そういえば渡部さんが亡くなった部屋…あれ、いつも澤田さんが使ってた部屋ですね。」
RUN「え~、やだ~!!!」
コモン「ねーねー他には何か分からないの?」
井藤「そうだね…。私の分かる事は全て話したと思いますよ。」
(いや、さっきの皆の反応からしてまだ何かありそうだけどな…)
毛利「どうもありがとうございました。」
その時、表に警察を見に行っていた高橋さんが帰ってきた。
高橋「毛利さん、警察の方がいらっしゃいましたよ。私は皆さんを呼んできますね」
高橋さんが皆を呼びに部屋を出ると同時に1人の男が入ってきた。見たところ40代後半だろうか。その男の風貌から警察であることはすぐに分かった。
小暮「N県警の小暮です。あなたが毛利さん?」
毛利「…ええ。私をご存知で?」
小暮「あなたが有名な探偵って事は知っている。じゃあ事件の事を詳しく説明して下さい。」
その時だった。
高橋「も、毛利さーーーーん!!!」
二階から高橋さんが呼ぶ声が聞こえた。声が震えている…。リビングにいた人間はビックリして二階に駆け上がった。
二階にあがると、小沢さんの部屋のドアの前で腰を抜かしいている高橋さんがいた。
毛利「どうしたんです!?」
高橋「な、中!!小沢さんが…」
俺とおっちゃんはすぐさま部屋に入った。
すると、そこには天井からぶらさがったロープで首をつっている小沢さんの姿があった。
一体この事件は…
そして、この物語はいつまで続くのだろうか…
それは誰にも分からない…
俺にも…
つづく