ちょっとした事件。

 

夜も更けた頃、突然インターホンが鳴った。

慌てて出てみると、最近引っ越してきた階下の住人だった。

30代前半くらいの若い夫婦がそこに立っていた。

どうやら、私の留守中に不注意で我が家の車を傷つけてしまったという。

現場に居合わせた夫がどうやらだいぶキレてしまったらしい。

 

旦那さんは駅前の洋菓子屋さんの紙袋をギュッと握りしめて、緊張している。

旦那さんの陰に隠れるように奥さんが立っていた。

状況が把握できでいないうちにご夫妻は謝り続けている。

 

「事実はなんですか?」私はこう切り出した。

 

今回はどうやら本当にご夫妻の過失のようだったので

修理代を全額負担してくれることになった。

 

私はさらに続けた。

「これで手打ちにしましょう。事実だけわかれば、けっこうです。」

 

最後は笑顔で帰っていかれた。

 

逆にうちのおっさんがびびらせてしまってすみませーん(笑)

 

物事は事実だけあればいいのだ。