すべて、状況次第 | 小川健志の破壊的イノベーション

すべて、状況次第

スタートアップ創業者の9割は、常に不確実な状況と相対している。今月調子が良くても、好調が続く保証はどこにもない。倍々ゲームで成長していたスタートアップが、小さな事を発端に突然壊滅してしまうケースは枚挙にいとまがない。

 

365日24時間、不確実性と相対している創業者はどうしても「短い時間軸」で成果を得ようとする。明日にはどうなっているか分からない不安から、成熟しきっていない果実に手を出してしまうのだ。

 

 

 

 

ただ、それが必ずしも悪いとは思わない。何事も状況にフィットした意思決定が現場には求められるからだ。どんな状況にもフィットする「経営の鉄則」なんて1つもない。全て、状況次第である。個別状況を鑑みて、それに併せてモノゴトを進めていかねばならない。

 

むしろ、状況を考慮せず「これまでのセオリー」一辺倒で進んでいくと、必ずどこかでコケる。短い時間軸で成果を得た方が良い状況もあれば、その逆もあるという事だ。

 

モノゴトを進めるうえで大切な事は、状況を鑑みて柔軟に進める事。これは会社経営を通じて学んだ、とても大切な学びである。

 

状況に併せて、意思決定を下せる創業者は強い。私達創業者は、「変化できる物が、唯一生き残る」というダーウィンの金言を忘れてはいけない。