女性差別発言に関連して、選択的夫婦別姓についても話題になってますね。
日本のでは夫婦別姓は家族の絆を壊す?みたいな意見があるようですが、
チリでは全ての家庭が夫婦別姓です笑
チリだけではないですが、スペイン語圏かな?
姓が2つあります。
例えば、田中さん(父)と鈴木さん(母)が結婚して、子どもができたら
子どもの名前は「太郎 田中 鈴木」 になります。
そして、その「太郎 田中 鈴木さん」 が 「花子 佐藤 高橋さん」結婚して子どもができたら
子どもの名前は「咲 田中 佐藤」になります。
つまり、子どもは両親それぞれの父親の姓を受け継ぐというわけです。
日本語の姓で説明すると、ややこしいけど
スペイン語系の名前はだいたい「名前+(ミドルネーム)+父親姓+母親姓」
と基本的に長いので、気になりません。
昔は日本と同じように「女性は男性の家庭に入る」という感覚があったようで、
「花子 田中の 佐藤 高橋 」のように、夫になる人の姓が「~の」として加えられたことがあるそうです。
(スペイン語だと"de Tanaka")
でも今、それは時代遅れって感じです。
じゃあ、「家族の絆」はどうか、というと。
たぶん、夫婦別姓を反対している方にとってはチリは「家族の絆」がないかもしれないです。
なぜなら、父親、母親、子ども、それぞれの「個」が尊重されているからです。
たとえば、「結婚」は、ただの形式だ、という考えをする若い人が多い気がします。
じゃあ、私たちはどうしたかというと
日本では基本的に同姓ですが、国際結婚は基本別姓です。
同姓にすることもできますが、私たちはチリで生活することに決めたので別姓のままにしました。
子どもころから「結婚したら名字が変わる」と思っていたので、変えないと後悔するかなと心配しましたが
全くそんなことはありませんでした。
カード、パスポート、免許証、などなど変えなくて良かったし、海外での生活で、日本姓だからといって困ることもありません。
「家族の絆」はどうか、というと
うーーん。やっぱり、選択的夫婦別姓に反対する人にとっては、私たちは「絆」がないかも。
私たちはお互いを個人として尊重し、お互いに助け合うことを目指してます。
だから2人で1つの「家族」、というより「2人」で「家族」を作っている感じ
「選択的夫婦別姓」を反対する人は、家族同士が「個」を尊重していないのかもしれません。
つまり、チリの時代遅れの名前のように、女性は結婚すると「○○家の」ものになるものだと考えているのではないでしょうか。
女性もそうだし、子どももそうです。「家」の所有物、「家の長(父・夫)」の所有物になるということですかね。
現代は「家」よりも「個」が重視されます。
つまり、選択的夫婦別姓はその第一歩です。
同姓がいい、という人は全体いるし、その考えは尊重されるべきです。
(生まれの家に嫌な感情がある場合もあると思います)
そういう人も含めて、全ての「個」が尊重される社会を目指すために、
日本でも、選択的夫婦別姓が導入され、選択的夫婦別姓が社会的に一般化されることを願っています。