(…やばいっ!!!)

しまった、「わたしやってしまった」、と思った。
一瞬のことだった。

***🌸
目の前にいるSくんは、2週間前に小学校1年生になったばかり。ついこの間まで、いつも転がるように廊下を走って(ほんとに転がったこともあった)、3歳上のお兄ちゃんのおむかえに猛ダッシュで来るようなやんちゃぼうずだったのに、、、

今では自分が小学生。たった数年でこんなに大きくなるなんて…!うるうるしてしまう。笑

***🚪
まだたった7年の命に、その強い優しさにとっても救われた。

言い訳になってしまうけど、そのときSくんが、教室のドア(スライド式)に、手をかけてる(※ドアをつかんでる感じ)ことに、わたし全然気づかなかった。

みんなが下校してきたから、ドア半開きだと狭くて入りにくいな〜ってことだけ考えて、なにも見ずにそのままパッとドアを開けてしまった。

「いてっっ!」

(…えっ!?)

Sくんの右手がドアの隙間に挟まっている。

(うわ、やばい!どうしよう、、!えっと)

2秒くらいフリーズしてしまった。なんであのとき、すぐ手を抜くとか反応できなかったんだろう。

「ごめん!!本当にごめんなさい!大丈夫!?ちょっと右手見せてほしい、グーパーってやってみて…!」

しまった…!と思うと同時に、わたしは謝ることしかできなかった。

***🖐️
幸いにも、手の状態を確認したら、しっかり動かすことができていて、大事には至らなかった(そのあとも何回か時間を置いて確認した)。

Sくんの表情もパニックとか泣くこともなく「大丈夫!痛くない!全然痛くない!」って言ってくれたのが、ほっとしたけど、それ以上に彼の伝え方、僕は全然大丈夫!と目を見て伝えてくれたその強さと優しさに、わたしのほうが救われたような気持ちがした。

本当に本当にごめんなさい。

***
今回は大事にならなかったけど、子ども相手は一瞬も気が抜けない。…って、頭ではわかってるはずなのに。目が足りない、注意が足りない、まだまだ足りないところだらけだ。。常に周囲に目を配って、気をつける習慣をつけていないと。

だからと言って、あれもダメこれも危険だから禁止と言いすぎることも違う気がする。子どもの自由を奪いすぎない程度に安全を守っていく。