「いち哲学ファン」の私としては、いつか子どもと哲学的な話がしたいと、ずっと楽しみにしていた。
「優しさとはなにか」とか「年長者をうやまうべきか」とか「人間は絶滅したほうが世界のためか」とかいう、少し難しい話ができるようになるのを、私は待っていた。
いろんなことに疑問を持てる人になってほしいと思う。
最近のレン(10)を見ていると、考えることがだいぶ高度になり、質問のレベルも顕著にあがってきた。
ついに、その時が近づいてきたようだ。
というわけで、息子がたのしく読める哲学本を探してる、ってわけ。
ソフィーの世界みたいなどデカいやつは門前払いだろうから、もうちょっとカジュアルなものがいい。
この本は、日常の素朴な疑問などを使って、哲学者の主張を分かりやすく解説してくれていて、とても勉強になった。
ただ、子ども向けというわけではなく、ちょっと10歳はまだ楽しめんかも・・なので、引き続き探索を続ける。
もしかすると、昔読んだ「空想哲学読本」がいいかもしれない・・・ガンダムとニーチェ、エヴァとデカルト、みたいな運命的マッチングがすばらしかった。
精神の中には絶対的な意志、すなわち自由な意志は存しない。むしろ精神はこのことやあのことを意志するように、原因によって決定され、この原因も同様に他の原因によって決定され、さらにこの後者もまた他の原因によって決定され、このようにして無限に進む。(『エチカ』第2部)
あーそれ思う思う・・・えらい難解くらいの認識しかなかったが、スピノザ読んでみたくなった。