病気の子どもに携わる多職種が連携するための勉強会

「子どもたちに生きる力を!!私たちに今できること」

~入院中の支援や、退院後の復学支援について~

※2021年8月7日(土)14:00、YouTubeライブ配信

 

本日、「認定NPO法人ポケットサポート」主催、

代表理事の三好裕也氏の勉強会を拝聴させて頂き、

3回目の参加にして、より具体的に内容を感じる事が出来きました。

 

長期入院の病気は様々ですが、小児がんを例にお話しされておりました。

・岡山医療センター 樋口洋介先生

 

①小児がんの特徴・・・年間2000~2500人(子ども1万人に1~2人)

②小児がんの治療期間・・・約6~8ヵ月入院治療、その後定期的に通院(個人差がございます)

③小児がんの合併症・・・ホルモン分泌・骨や歯・生殖機能への影響、身体活動・社会活動の低下等

④小児がん経験者の復学プロセス

⑤復学支援の重要性・・・退院前カンファレンス

→長期療養児が復学する際に気がかりなこと(学校側)

 ・児童生徒の体調管理
 ・活動や運動の制限と許可の程度
 ・病気に関する正しい情報

⑥多職種によるフォローアップへの関わり

⑦ソーシャルワーカーの役割

⑧小児がん患者の就学支援

⑨遠隔授業の制度化・・・小・中学校段階の出席扱い(2019年9月20日)

⑩分身ロボットの導入・・・鳥取県の例

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「子どもはどんな時にも成長し、発達する」

 

院内学級が設置されている病院は、全国で3割程度

院内学級のほとんどは義務教育の小学校・中学校のみで、高等学校の設置が課題

長期入院中の子ども、約4割には学習指導無し

→長期入院や療養によって学習や体験の機会を失ってしまう空白「ポケット」をサポート(ポケットサポートさんの活動)

 

・闘病中の高校生の教育を受ける権利、学籍等について

 ・闘病中の高校生の学びの支援に関する質問主意書(2018年4月6日参議院川田龍平氏)

 ・高校生が通える院内学級 各自治体で設置判断すべき(2018年4月7日教育新聞)

 

・病棟のwi-fi環境整備の必要性

 ・悪性リンパ腫から回復 笠井信輔アナが語るコロナ禍の孤独…「病室にWi-Fiを!」(2021年7月28日読売新聞)

 

・ICTを活用したシステムやサービスの向上

GIGAスクール構想の充実(GIGA:Global and Innovation Gateway for All)

 「多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、 子供たち一人一人に公正に個別最適化され、 資質 ・ 能力を一層確実に育成できる教育」

 

入院中のこの病院は、

wi-fi環境あり、院内学級(高等学校含む)あり、多職種連携もスムーズです。

これには感謝しかございません。

 

今後、

GIGAスクール(文部科学省)が進めば、全国的に教育が受けやすくなりますし、

多職種連携に関しては、ソーシャルワーカーの方の存在が不可欠だと感じますので、

各自治体の方で早急に連携の制度化がなされ、少しでも不安を取りのぞく事が出来れば良いと思いました。