今回は「心」とは何かを考えてみましょう。
心とは何か
☞この記事でわかること
- 心はどこにある?
- 脳の機能
- 動物と人間の違い
心はどこにある?
私たちの「心」は、どこにあるのでしょう?
心というからには心臓の近くにありそうですが、私たちが「心」と呼んでいるような「感情」「記憶」「思考」などは、全て頭の中にある「脳」の働きから生まれています。
ですから、「心」は「脳」にあるとも言えます。
けれど「脳」は臓器の一部ですので、脳自体に感情はありません。
ですので、脳が感情を生み出すには、外側からの情報が必要です。
例えば、道を歩いている時に、足元に花が咲いているのを見つけたとします。
すると、目から送られた情報をもとに、脳は活動して「好き」「嫌い」「楽しい」「苦手」などの気持ちが生まれます。
情報は五感からや、それにまつわる記憶も生み出されています。
例えば、誰かと一緒に花をつんだ記憶や、花をもらった記憶なども感情に関わっています。
「心」とは「脳」の働きによるもので、身体は脳の指示によって動いています。
どのように行動するか、どのように話すのか、考えるのかは「脳」に指示されています。
と言うことは、「脳」のしくみを理解すると、「感情」や「行動」のしくみが理解できるのです。
脳の機能
脳にはさまざまな働きがあり、それぞれの場所によって、受け持つ働きが違います。
脳は
- 大脳
- 小脳
- 脳幹
で構成されています。
【大脳】
脳の中では、とても幅広い機能を担っている部分です。
人間が考えたり、言葉を話したり、何かを感じたり、記憶ができるのも大脳の働きによります。
【小脳】
脳の後方下側にあり、大脳より小さく、重さは大脳の10%程度。
運動と学習の機能を担っています。
主な働きは2つ
①筋力のバランスを調整して、体の平衡感覚を保ち、姿勢を保っています。
小脳を損傷すると、体のバランスを失い、真っすぐに立てない、運動がスムーズに行えなくなることもあります。
②体が大脳の指示する通りに動いているか確認すること。確認した結果をまた大脳に伝え、最適な状態が常に保たれるように働いています。
スポーツの練習などで、未経験な動きも練習するにつれて、体が慣れてできるようになるのや、複雑な動きも意識せずにできるようになるのは、小脳の機能によるもので「体で覚える」学習を担当しています。
その他、学習機能に関わる回路が発見されていることから、頭の中で繰り返される思考や、専門的な知識や考え方が身につくことも、小脳の働きによるものだと言われています。
【脳幹】
脳幹は、生命活動の中枢です。
大脳から脊髄をつなぐ柱のような組織です。大脳が意識的な活動を担当するのに対して、無意識的な活動を担当するのが脳幹です。
呼吸や、体温の調節、睡眠や代謝など、生命を維持するのに重要な機能に関わっています。
例えば、視床は、嗅覚以外の感覚情報を脊髄や脳幹から大脳に伝えます。
視床下部は、自立神経系と内分泌系の制御を行います。
脳のそれぞれの部分で、それぞれの役割を果たすことで、私たちは色々なことを考えたり、感じたり、思ったりすることができるのです。
動物と人間の違い
一説によると、人間と動物との違いは、「自我」を持っているか、いないかだそうです。
【自我】
「これが私だ」という認識
外の世界、他人と自分を分ける意識。
自分が心を持っていると感じていること。
動物は、基本的に外側の世界に意識を向けています。
目の前に現れた動物や、植物、食べ物に
「これは自分にとって危険?安全?」
「食べられるもの?それとも、食べられないもの?」
そのような判断をして行動を決めています。
これは、一つの判断で生死をわかつような野生の動物にとって、とても必要なことです。
ですが、人間は、自分の外側の世界だけでなく、内なる世界にも意識を向けています。
それが面白いところでもあり、人間の悩みの原因とも言えるのではないでしょうか。
昔から、人間は自分について深く考えるようにできています。
特に現代では「自分探し」が人生の大きなテーマとなる人も多いのではないでしょうか。
動物の脳の進化をみていくと、魚類、両生類、爬虫類にくらべて哺乳類、ヒトは脳全体の面積を大脳の占める割合が大きくなっています。
特に人間は大脳皮質が大きく発達したことで「自分というもの」を考えるようになったと言われています。
「自分とは何か」という問いは、生きていくことに必ず必要な問いではありません。
そこには、本能が関係しているようです。
本能については、別記事にて紹介します。
