今回はちょっとマジメな話です。

ムスメが生まれたころ、
誰だったか忘れたけど複数の幼児教育関係の有名人が
「赤ちゃん言葉は教えず、普通に大人の言葉を教えるべき」
といっていた。

要するに、わんわんではなく犬
おててじゃなくて手
ひとつふたつじゃなくて1個2個

赤ちゃん言葉の方が言いやすそうなのになとはちらっと思いつつ、
赤ちゃん言葉に特に思い入れもなかったというかむしろ
自分が「~でちゅねー」とか言うキャラじゃないと思ってたので、
それに従い犬は犬手は手と教えていた。

それで今まで特にいいことも悪いこともなかったんですが、
学校へ入って教科書やちょっと難しい絵本を読むようになって初めて困ったことが起こった。

ちょっと古い童話や本が読めない。

少し古い童話や名作と言われる絵本では、普通に子供は赤ちゃん言葉を話す。
それが全く分からない。

「おべべって何?」
とか
「あんよって何?」
といちいち聞いてくる。

あとは漢字の読み方にも苦労した。
たとえば「みっつ」という数え方に慣れていないので
「三つ」「さんつ」と読んでしまう。

新しく「ひとつ、ふたつ・・・」と教えるハメになった。

うーむ。

自分のことを考えてみると、
小さいころ赤ちゃん言葉を使っていても
大きくなれば自然と普通になるものだし、
その過程で混乱した記憶もない。(たぶん)
自分ではわんわんと言っていても、犬と言われても同じものだと分かってたはず。

赤ちゃん言葉を使わないというのは、
逆にその子が幼少期に獲得できる語彙を狭めることになるんじゃないだろうか。

それに、圧倒的に発音しやすい赤ちゃん言葉の方が、
しゃべり始めも早いんじゃないかなあ?
(犬とは言えなくてもワンワンなら言いやすい)

などとちょっと思ってます。

どうだろう?
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とここまで書いたところで気になりネットで調べてみたら、
最近の研究(2014年以降ぐらい)では
「赤ちゃん言葉を使った子供の方が話すのも早く語彙も多い」
という結果が出ているらしい。
やっぱりそうだったのか・・・