ムスコがある日唐突に

「やぎを買うから100元ちょうだい!」

と言った。
母の頭はでいっぱいになった。
彼の台詞には理解できる部分が何一つない。

とりあえず、また何かの妄想かということにして放置していたら、
今日の彼はいつになくしつこい。
「やぎを飼うとね、ミルクとか飲めるんだよ!!」

彼はなぜか山羊乳が飲みたいらしい。

ふーん。それで?
「学校で先生がやぎのお金を集めてるんだ!」
こんなことまで言い出した。

今まで物ほしさにそういう嘘はついたことがなかったから、
非常に怪しい話ではあるけれども
万が一本当だったらと少し不安になった。

「じゃあ100元あげるから、使わなかったら返してね」
と言って100元持たせた。

翌日。
帰宅後確認してみたら、100元はなかった。
聞くと本当に先生が集めていて渡したという。

???
本当だったのか?
なんなんだ?
やぎ買ったの?


学校へはドアtoドアでタクシーだから買い食いするような場所もないし、
カツアゲされるような年でもない。

謎は深まる一方だ。


が、全てが終わった後、
先生のblogで真相が明らかになった。

ブログでは、クラスで集めたお金を数えているところが紹介されていた。
そのお金で途上国の恵まれない子供達にやぎやにわとりなどを買ってあげるという
あるNGOのプログラムに参加していたのでした。
このクラスからは、1匹のやぎと2羽のにわとりとサッカーボールを送ることができたとのこと。

すばらしい!

でも、それ募集する前にぜひblogに書いて!!
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