ある日のこと。
野原でのムスメの台詞。
「来ちゃダメだったら!これからは一人で生きていかなきゃいけないの!」
「ちゃんとあっちに行って!戻ってきちゃダメだよ!」
「だから!戻ってきたらタマゴ産めないよ!」


この飼い犬を捨てるかのような悲痛な会話。
何とのお別れだと思いますか?

答えは
蛾です。
蛾ですよー。


こうなるまでの経緯を説明しますと、
ある日、ムスメとムスコが10cmたらずのでかい芋虫を道路で見つけた。
しっぽに棘みたいのがついていてぴこぴこ動く。

「しっぽぴこぴこ虫」と呼んで、手に載せたりしてそれはそれは可愛がって遊んでいた。
ネットで調べてみるとセスジスズメガというガの幼虫で、
家庭菜園なんかでは害虫とされることもあるらしい。

しかしそんなのおかまいなしにかわいがる子供たち。
「かわいいよ!おかあさんも持ってみな!」
といわれましたが、さすがにそれは丁重にお断りしました。

そんなこんなで連れ帰ったものの、
エサをあげても全く食べなかったので心配していたら
数日でサナギになった。
そしてさらに一週間ぐらいたつと、成虫になって虫かごの上に止まっていた。


成虫を飼うのは難しいし、一匹で飼ってもかわいそうなので
元いた道路近くの野原に逃がすことにした。

野原に着いてムスメが手に載せて逃がすが、
なかなか飛び立たないうえに一度飛んでもムスメの服に戻って来たり、
また手から離れようとしなかったりと
かなりムスメが大好きなご様子。

それで最初の台詞になるわけです。

「来ちゃダメだったら!これからは一人で生きていかなきゃいけないの!」

えーと、もう一度いいます。
蛾ですよー!

結局、なかなか飛び立たなかったものの、
最終的には無事に野原の葉っぱに飛び移り、
涙のお別れを果たしました。
ふぅ。

なんか・・・最近子供たちの虫好きがやばい領域に達してきた気がする・・・
(特にムスメ・・・)
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