うちのムスコ。
なぜか最近算数に興味があるらしい。

おそらく自分では解けないと思われるのに
「はちじゅうはちたすひゃくは?」
などと問題を出してくる。

彼的には桁数が増えると難しい計算になるらしいので、
「今度のはむずかしいよ!いちまんたす2は?!」
となる。繰り上がりがないのですこぶる簡単だ。
「一万二・・・」
「おかあさん、すごーい!!!」

す、すごいんだ・・・。


さらに桁数を理解していないのでよく
「ぼくのパークではね、三百三千五十円で馬が買えるんだ!」
とか
「一万五千八千円でーす」
とか言っている。



そんなある日、ムスコが急に
「ぼく割り算できるよ!」
と言い出した。
ムスメの宿題で『割り算』という名称を知ったらしい。
「そうなの?」
と言うと、元気よく
「うん!」
そして言った後で、
「割り算ってどんなのだっけ?」

できるんじゃないんかい。

「知らないんじゃん・・・」
というと、
「知ってるよ!!じゃあ、割り算の問題出すね!
 電車が10両あります。7両が出発しました。
 残りは何両でしょう?」

残念!引き算の問題だね・・・

違うと教えてあげると、
「えー。割り算ってどんな問題?」
と素直に聞いてきた。
たまにこの素直さをムスメにも見習ってほしくなる。
そこで教えてあげた。
「たとえば、お菓子が4つあります。
 るんるんとお姉ちゃんで同じ数だけ分けたら何個ずつになるでしょう?
 っていうのが割り算だよ」


「わかった!あめが10個あります。
 おとうさんとおかあさんが9こずつとりました。残りはいくつでしょう。」


また引き算になっちゃったね・・・
そしてマイナスになっちゃうね・・・

そう言うと、
ムスコ言い直して
「じゃあ、あめが一万個あります。
 おとうさんとおかあさんが100こずつ取ったら残りは何個でしょう?」


いやだからそれは引き算・・・

どうしても割り算の問題にすらたどり着けないムスコだった。
解くのははるか先だろう・・・
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