台南に奇美(チーメイ)博物館という博物館がある。
奇美というのは台湾の化学系の会社で、
今では食品や電子部品も作っているという大企業。
そこの創始者が個人的に収集したコレクションを公開している。

2ヶ月ぐらい前から予約しないと土日は入れないということで、
ダンナが事前にwebで予約していた。

新幹線の台南駅から電車で数駅進んだ保安駅にあるんですが、
駅からちょっと進めば見えるばかでかい西洋の宮殿がコレと知ってまず驚く。
個人のコレクションとは思えないほどのでかさ。

あまりによく見えるのでけっこう近いのかと思ったら、
庭もまた広くて超えるのにけっこう時間がかかる。

すげー!

まず外で予約表を見せ、予約時間ごとに並んで宮殿内へ。
予約表をチケットに交換して自由参観。
ちなみにチケットは1枚200元(800円弱)。高くない。

この博物館、一階は動物ゾーンと武器ゾーン、奥にはロダンゾーンがあって、
上階には楽器ゾーンと絵画ゾーンがある。
合計5ゾーンの構成です。


まず一階の動物ゾーン。
ここにはかなりたくさんの動物の剥製がある。
子供たち、はじめは
「生きる動物じゃないとやだ!」
とか文句いってたくせに、
「あ!カモノハシ!」
とか
「ハリモグラかわいいー!飼いたい!」
などマニアックな動物にいきなり夢中。
ちなみにカモノハシとハリモグラは卵を産むという珍しい哺乳類です。
爬虫類から哺乳類に進化したばかりのところから今日まで形を変えていないらしい。

他には象やキリンや白熊の剥製なんかもあり、
大きくてかなり迫力がある。

剥製ゾーンを過ぎると、カンブリア紀を説明した液晶に、
「アノマロカリスがいた!オパビニアもいた!」
と夢中。
三葉虫とアンモナイト(台湾では菊石という)の化石もたくさんあったけどなぜかスルー。
それからダンクルオステウス(でかい古代魚)のレプリカに喜ぶ。

あとはサーベルタイガーや始祖鳥の化石のレプリカなどもあった。


この動物ゾーン、ムスコが手すりに沿ってよりかかりながら歩くと
ちょうど電源か何かの箱に頭をぶつける。
痛い。
が、またよりかかる。
はじめは気をつけているが、ムスコがちょうど忘れるころ次の箱が出現。
また当たる。
痛い。
ムスコの忘れる周期とちょうど合致した見事な構成だ。
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動物が終わるとムスメは急にやる気がなくなるが、
次は武器ゾーンだったのでムスコは大喜び。
「これは弓矢なんだ!こうやって使うんだ!」
と誰でも知ってることを一生懸命語ってくれたw

ダンナとムスコは意気揚々とどんどん進み、
私も興味あったけど、仕方ないのでやる気のないムスメを急かしながら何とか進んだ。
ここも古代の武器から弓矢、鉄砲まで多数の各国の武器や防具が揃っていてすごい。
日本の鎧兜も少しだけど飾ってあり、たくさんの人が群がっていた。

一階の一番奥はロダンルームという彫刻がある部屋。
考える人のレプリカや、ロダンをはじめとする有名な彫刻家の彫刻があるのに、
子供たちはここで疲れて
「もうやだ!帰るー!!」
とフキゲンに・・・。

何とか機嫌を取って上階をさっさと回り、
(絵画ゾーンには各部屋にソファーがあったので、子供は座って私とダンナは絵を見るという感じだった)
併設のカフェでランチした。

午後は併設されていた期間限定の特別展(折り紙展)に入り、
ここでは展示物が分かりやすいのと、自分でも折れる場所があったのでなんとか子供の機嫌は持ち直した。
ふぅ。

最後にミュージアムショップに寄ってちょこちょこ買い物して帰宅。
(ムスメも散々悩んだ末に花の模様の小物入れを自分のお小遣いで買った)
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楽しかった。
けど、今度は大人だけでゆっくり来たい・・・